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あれから5年がたった。
2人ともそこそこ頭が良く本気で勉強をしあって、見事第1志望の大学から合格判定がでた。
その大学もこの間2人とも卒業を迎え今は社会人一年目だ。
大学に行って少し友達が増えた。
高木に山田、裕翔と薮と光。
新しく友達になった4人はそれぞれ思いあっている人がいて。
｢おい、いのお。｣
｢なに、薮。｣
｢光が可愛すぎて倒れると思うから、心肺蘇生よろしくたのんだ。｣
｢そんなリア充のめんどくさい戯言に付き合ってる暇はねーよ。｣
｢ちねん。｣
｢どうしたの、ひか。｣
｢んふふ、薮がね、ネックレス買ってくれたの。『俺のもんって証だから絶対に外すなよ』って、んふふふっ、俺が薮から離れるわけないのにね。｣
｢あー、はいはい。もうおなかいっぱい。ごちそーさま。｣
｢ねーっ！みんなっ！裕翔くんが最近忙しくてかまってくれないの…寂しいよ…｣
｢…ゆーてぃにその音声送っといたから…ほら涼介電話なってるよ｣
｢…っ！裕翔くんっ！｣
社会人になって知念と2人で本格的に一緒に住むようになった。
｢ただいまー｣
｢ただいまー｣
今は2人でスーパーで買い物してから一緒に帰るのが日課。
｢あっ、いのちゃん。卵買うの忘れちゃった…覚えといてね？｣
｢ありゃー、覚えてられるかな？｣
｢ま、卵食べなくても死なないからへーきでしょ。｣
｢そうだね。｣
くらい世界が当たり前だと思っていたあの頃。楽しいことなんて何一つなくて。人生に希望も未来もないと思ってた。
今は幸せなのが怖いくらいだ。
俺の人生の全てがいい人生だと胸を張って言える。これから先も。
｢けい。｣
この声と笑顔がある限り。
fin
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作者名：蒼空 | 作成日時：2018年4月15日 4時
