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cnside

いのちゃんの目から涙が出た瞬間にやばいと思った。


『気持ち悪いと思われたかもしれない…』
『男のくせにとか思われてたらどうしよう…』


たくさんの恐怖が頭の中に浮かんできた。

でも、いのちゃんの腕の中に引き寄せられてそんな恐怖も吹っ飛んだ。






抱きしめられていると分かったのはいのちゃんが僕の首に顔を擦り寄せた時だった。



『でもっ俺、今までの人生の中で、これほどまでにっ、目が見えないことをにくく思ったのは初めてだっ、』


『好きだよ…知念。自分でもこの気持ち以外分からなくなるくらいに。』







純粋に人に愛されるというのは心地いいものだとわかった。

いのちゃんは僕を見た目(変な目)で見て好きと言ってるわけじゃないんだ。

そう認識した時に全てが報われた気がした。


僕の人生も。汚点も。全てが。






いのちゃんだったら平気。
姿かたちも認識されてない僕。
僕の中身を好きになってくれた。
そんな人を信じないわけなんてない。


僕はずっと前から"僕"を愛されたかった。








「〜っ!…ぼくもっ、大好きっ。」

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作者名:蒼空 | 作成日時:2018年4月15日 4時

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