コーヒーの匂いに惹かれて

☆39 ページ42

《海斗目線》



「Aちゃん？！」


どうしよう…


オレが無理に話させたから…




話している途中顔色真っ青だったし





「救急車に……っ！」




「あ、もしもし、倒れた人がいて、意識が戻らないんです！今すぐ来てくださいっ！！！」


『分かりました、今すぐそちらへ向かいます』





ピーポーピーポー




「123っ！」



無事でいてくれ……









数時間後



「あっ！先生！」



「……ショックの原因なのでしょうか、まだ意識を戻していません」



「命は？！命は平気なのですか？！」




「ええ、もちろん…でも、もしかしたら辛い記憶と共に記憶喪失という幻のようなことが起きたりするんです…」




「記憶喪失ですか………でもそれは低い可能性ですよね！！」



「はい、なかなかない事ですし」





きっと君が記憶喪失になったらオレは悲しみに溺れる…

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