夢現な恋模様5【浦島坂田船】

214華 ページ20

え、ちょっと待って

今あの人、｢学校でな｣って言った？

言ったよね！？

嫌だよ、私もう関わりたくないからあの時言ったのに、なんでまた学校でも会わなきゃいけないの！？

絶対に嫌、また追いかけっこの日々は懲り懲りだ

なんとかして隠れておこう

実久里 ｢A｣

『はい』

私がそう思っていると、後ろから名前を呼ばれた

振り向くと実久里様が立っていた

実久里 ｢お客様はお帰りになったのかい？｣

『はい、先程』

実久里 ｢そうかい｣

私がそう言うとホッとした顔をした実久里様

実久里 ｢食事はしたのかい？｣

『いえ、食べてこられたと仰っていましたので食事はしてません』

実久里 ｢ならずっと話をしてたのかい？｣

『はい』

まぁなんの話かは絶対に言えないけどね

まさか、学校の先輩がお客様として来たなんて

しかも実久里様の知り合いとなれば、なおさら

実久里 ｢結構話し込んでいたんだね｣

『まぁ、そうですね』

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