Sm ページ10
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配信を終えリビングへ戻れば、机に肘をついてぼーっとしているA。テレビこそ付けているものの頭には入ってないのだろう。
悪戯心で静かに後ろから近づき、抱き締めるとたいそう驚いている。「急に抱き着かないでよ！びっくりするじゃん」と怒っているところも可愛らしい。
緩みきっている顔を隠そうともしなかった為、Aに「…なによ」と怪訝そうな顔で見詰められる。
「好きやなぁって、Aのこと」
「…愛しちゅう」
「突然、なによ」と一瞬戸惑う素振りを見せるも、気味悪そうな反応をされる、解せぬ。思っていた反応と違う反応が返ってきて、「酷いやん」って抗議をすれば、「普段全くそんなに素振り見せないくせによく言う」と返される。ぐうの音も出ない。
普段は小っ恥ずかしくて、ライブや配信で軽く言えたとしても、Aに対して面と向かって伝えるとなると緊張もするのだ。
思ったような反応が見れず、次はどんなことをしてみようかとAを腕の中に収めながら考えていると、ふと目に付いた彼女の耳。…なんだ可愛らしいところもあるじゃないか、と口角をあげる。
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耳朶がりんごのように真っ赤に染まっていることは俺だけの秘密にしておこう。そっと抱き締める力を強めた。
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mi(まい)(プロフ) - 林です。嘘です。さん» 切ないお話を書きなれてないのでそう言って貰えて凄く嬉しいです、ありがとうございます( ;_; )！ (2020年5月26日 17時) (
レス) id: 0f8661bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
林です。嘘です。 - 3番目の切ない感じが好きです！ バッドエンドとかが少し好きなので、私の好みでグッときました。 (2020年5月25日 2時) (レス) id: aa4022e14b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi(まい) | 作者ホームページ：http://twitter.com/muikrn
作成日時：2020年5月23日 3時
