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ひとり暮らしの一軒家の扉の鍵を開いた
「お、お邪魔しまーす…」
北川さんはお店で洗った腕の怪我を抑えながらきょろきょろと辺りを見回して困惑していたけど
焦っている私はそんな事はどうでもよくて
そんな様子に気付きもしなかった
「こっち、座っててください」
すぐ持ってきます
そう言って彼をリビングのソファーに促して、私は薬箱を取りに足を庇いながら急ぐ
急ぐと言ってもすぐ近くの棚にあるんだけど
棚をあけてそれを手に取ってそのまま彼の傍へ
「お待たせしましたっ
手、出してください」
「あ、うん」
その箱を開いて私は北川さんの抑えているその傷を出してもらう
手際よく消毒液を染み込ませたガーゼをそこへ当てる
「っ、」
少しピクリと反応して眉を顰める北川さん
その反応に一瞬手を止めかけたけど、結局は染みるんだから早く終わらせた方がいい
そう思って私は手を止めずに着々と手を動かす
出血はしていたけど、思ったよりは深くなかったその傷にほっとする
大きな絆創膏を両手に貼れば、おしまい
「はいっ終わりま、し…た？」
「っ、あ、ありがとう」
ぱっと顔をあげて彼を見上げながらその終わりを告げた時
彼の視線は完全に私の背後をじっと見つめていて、一瞬反応が遅れていた
私の声に慌てて反応した様子を見てそう思った
だから私もその視線の先を探るべく後ろを振り返る
そこにはテレビがあって
それから、
「ゲーム、するんだね」
振り返った私に、彼はそう呟いた
そう、そこには結構な本数のゲームが並べられている棚がある
ゲーム機事態はテレビ台の下が見えない様になっているからその姿を確認できないけど
棚を見れば一目瞭然で
「あぁ、結構好きなんです」
何気ない会話
だけど彼がそこに注目していたのは物珍しかったからだろうか？
女で結構な数のゲームを持っているのが
私自身ひとりで黙々とやっているだけだから、友達にも意外だと言われている
だから
「…意外だね」
そういう反応は慣れっこだった
だから素直に「よく言われます」なんて笑顔で返す
すると北川さんも笑顔で返してくれる…んだけど、
その笑顔はとても複雑な形で
目線も泳いでいる
その反応は今までにないもので、私は思考が読めなくてその表情を見ながら目を丸くしてしまう
「…どうしたんですか？」
「っ、ううん、なんでもない」
ブンブンと両手を目の前で振って何もない事を強調する様子は「何かあります」と白状しているようにも見て取れた
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ももた(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！ちょっとバタバタしてしまって停滞気味ですが、もう結末までストーリーは考え終えていますので、頑張って書いていきますね(＾＾) (2017年6月6日 0時) (
レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん - 続きがとても楽しみです！頑張ってください！応援してます！ (2017年6月4日 2時) (レス) id: ff860ae17d (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - べにべにさん» 遅くなりました！こういうコメントのおかげで書き続けられます！本当にありがとうございます(＾＾) (2017年5月23日 22時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
べにべに - 待ってます更新！！続きが楽しみです！ (2017年5月21日 13時) (レス) id: 2e57339124 (このIDを非表示/違反報告)
マホlove - ありがとうございます！わざわざ調べていただいて。無事見れました！本当にありがとうございました！！！！ (2017年5月19日 23時) (レス) id: 22d20cf1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月8日 1時
