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それはとんでもないご馳走だった
連絡があったのは翌日
撮影をしていた時に鳴ったスマホをとりあえずスルーして
撮り終えてから確認すると、Aちゃんからだった
彼女は昨日連絡先を交換した時点で、大真面目に感謝と謝罪を送ってきていて
だから俺もしっかり返事を返す
そして今日も連続で届いたメッセージを疑問に思いながら開いた
内容は彼女の姉が帰ってきたという事と
俺にお礼がしたいと言っているようで、家に来ないか。なんていう誘い
「…まじか」
正直に言おうか
ぶっちゃけてしまうと行きたくない
何故なら人見知りだから…なんてそれだけじゃなく、彼女の姉がゲーム実況を見ているらしいから
…自惚れかもしれない
だけど共通点が多すぎて、自惚れずにはいられない
それでもこれを断る訳にはいかないだろう
何故なら彼女は俺を助けて骨折までしている
お礼をするのはむしろ自分の方だと思うから
なのに俺にお礼をすると言って、招待してくれて
行かない訳にはいかない
今日を断った所で問題の先延ばしになるだけだから
そうして指定された時間に俺は再び彼女の家へと向かっていた
…マスクは悩んだ末にしない事にして
気持ちばかりではあるけれど、手土産を片手に
軽く降ってきた雨に空を見あげて今日は終日腫れの予報だったのにな、なんてどうでもいい事を考えて気を逸らす
あー緊張する、こういうのは本当に慣れない
緊張を抑えながらチャイムを鳴らせば、迎えてくれたのはAちゃんだった
「あれ？お姉さんは？」
リビングに通されて見えたそれは机を覆いつくす料理の数々で
それはもうご馳走とよぶに相応しい光景だった
感動して思わず息を漏らしてしまったけど、ふと気付く
この場には俺と彼女しかいなくて
緊張の元凶…なんて言葉は悪いけど、その姿が見えない事に違和感を覚えて聞いた
すると彼女は眉を下げて少し焦った様子で
「あの、突然、会社から呼び出しがあったらしくて…」
本当についさっき、家を飛び出した所だと説明してくれる
それから何の保証もないけどすぐ戻ってくる筈だと
申し訳なさそうに言ってくれてるけど、その言葉に少しほっとしてしまっていて
力が抜けて、無意識に力が入っていた肩に気付いたくらいだった
どうしよう。なんておろおろした様子を隠す事もできずに「先に食べてていいって、だから」とか俺の顔も見ないで椅子を引いて座らせよとしてくる
…足を引きずりながら
「Aちゃん」
だから俺はそんな彼女の肩を持って、支えつつその椅子に座らせた
自分の事をあまり省みないその性格はもうよく分かっているつもりだから
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ももた(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！ちょっとバタバタしてしまって停滞気味ですが、もう結末までストーリーは考え終えていますので、頑張って書いていきますね(＾＾) (2017年6月6日 0時) (
レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん - 続きがとても楽しみです！頑張ってください！応援してます！ (2017年6月4日 2時) (レス) id: ff860ae17d (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - べにべにさん» 遅くなりました！こういうコメントのおかげで書き続けられます！本当にありがとうございます(＾＾) (2017年5月23日 22時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
べにべに - 待ってます更新！！続きが楽しみです！ (2017年5月21日 13時) (レス) id: 2e57339124 (このIDを非表示/違反報告)
マホlove - ありがとうございます！わざわざ調べていただいて。無事見れました！本当にありがとうございました！！！！ (2017年5月19日 23時) (レス) id: 22d20cf1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月8日 1時
