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「はぁ…」
口から漏れたのは溜息…というよりは吐息かもしれない
胸がいっぱいで苦しくて思わず出たそれは、間違いなく喜び
結局彼はお店を閉めたあともまた家まで送ってくれて、玄関前で別れた
「またね」の一言に私は胸がきゅっとなって
たまらなくて、彼とゲームをしたリビングの彼が座っていた場所に座ったりして
そのまま横になった
スマホの画面はずーっとその名前をうつしていて
顔が熱い
ドキドキと心地よく高鳴る鼓動は止みそうにない
好きだなとは思っていた
それは憧れに近いものだった
だけど日ごとに、時間を重ねるごとにその感情は変わっていく
…変わってくというか、濃く、深く、私の頭と心を支配していって
戻れない所に来てしまっているようで少し怖かったりするんだ
好きだと自覚すればするほど切ない
もう戻れない、それは傷つく結果になってしまった時の恐ろしさと
だけどどうしても出てくるうまくいけば…なんて下心
「あー…だめだ」
トキメキが止まらない
好き、好きなんだ、どうしようもなく
私は腕の力だけで寝転がっていた体制から起き上がって、ソファーにもたれながら座った
顔を手で仰いでみたりして
その時
「ッ！！」
大きな、音
バタバタとそれは思いっきり足音を立てて走ってくる
一瞬で近づいてくるその爆音に私は体をビクつかせるだけで
その方向を振り返る
と
「Aー！！」
リビングの扉が壊れる勢いで開かれて
現れたその人はそんな爆音よりも大きな大きな声で私の名を叫んだ
「お姉ちゃん！？」
そう、それは早くても夜に帰宅すると言っていた姉だった
夜にはまだまだ程遠い時間
だから私はより驚いてしまって
そんな私を無視して姉は荷物を投げ捨てて
私の前に滑り込むように座り込んだ
血の気の引いた顔で私の足を見ながら、そっと撫でるように触れる
「やだぁ…本当に骨折してるー」
べそ、なんて音が出そう
絵に描いたような情けない顔はまるで母の様で少し笑ってしまった
「帰ってくるの早かったね」
「これでも超急いだの！もー気が気じゃなくって…」
でも元気そうでよかったー
はー、と深く息を吐き出しながら体の力を抜く姉
その様子は本当に心配をかけていたんだなぁと感じて、反省する
だけど姉は忙しなくて
私が口を開く前に何か気付いたように、俯いた顔をばっと勢いよくあげて
「そうだ！お礼しなくちゃ！」
「お礼？」
「助けてもらってたんでしょ？仕事
私がいない間お世話になったんだから」
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ももた(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！ちょっとバタバタしてしまって停滞気味ですが、もう結末までストーリーは考え終えていますので、頑張って書いていきますね(＾＾) (2017年6月6日 0時) (
レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん - 続きがとても楽しみです！頑張ってください！応援してます！ (2017年6月4日 2時) (レス) id: ff860ae17d (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - べにべにさん» 遅くなりました！こういうコメントのおかげで書き続けられます！本当にありがとうございます(＾＾) (2017年5月23日 22時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
べにべに - 待ってます更新！！続きが楽しみです！ (2017年5月21日 13時) (レス) id: 2e57339124 (このIDを非表示/違反報告)
マホlove - ありがとうございます！わざわざ調べていただいて。無事見れました！本当にありがとうございました！！！！ (2017年5月19日 23時) (レス) id: 22d20cf1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月8日 1時
