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スマホを見ていた視線をそこから外して
顔をあげる
まずは耕大を見て声をかけようと、
そして私に気付いて、止まった
私は慌てて頭を下げる
「は、初めまして！お邪魔します…！」
私のその姿にマホトさんも困惑しながら軽くぺこっと頭を下げて
困惑したまま耕大に視線を戻して、事情を聞き出そうとしていた
その様子に耕大はにやにやしていたままだったから
私は背後からその背中を軽く叩いて促した
「ごめんごめん
親方ちょっと前に話したの、覚えてる？」
「は？何が、」
「妹が来るって」
「！ あー！」
まるでドッキリを疑っているかの様なマホトさんの表情は、耕大の言葉を聞いて思い出したかのようなそれに代わって
大きな声を出しながら私を指さして、笑った
それは安心したような笑いで
「焦ったー
マジで彼女連れてきたのかと思った」
そう言う彼に耕大は少し焦ったように「そんな訳ないじゃん！」なんて笑いながら突っ込んでいて
そんなやりとりに目が離せなかった
何だか、そう
まるで生放送でも見せられているかのような感覚
心臓のドキドキが止まらない
マホトさんは次いで、私に視線を移した
「あれでしょ？動画投稿してるよね？」
「っえ、は、はい」
サグワに聞いて、見た事あるよー
なんて確認するかのようにそう問いてにっこりと笑いかけてくれるマホトさん
まさか彼に見てもらえているなんて
その事実にまず驚いて
こんな光栄な事が他にあるだろうか
それだけでも鼓動は格段に速くなる
だけど、だけど
「ッ…ま、マホトさん」
何だか、おかしくて
マホトさんでも耕大でもなく
私が、おかしい
憧れている人
尊敬している人
本当にそれだけだった
…それだけの筈だった
だけどもしかしたらそれは抑えていただけだったのかもしれなくて
だって今こんなに溢れてしまいそうで
だめだだめだと言い聞かせていた
その姿を見てから今までずっと
だけどこんな短時間で、止められなくなっている
私は、私の制止を無視して彼の名を呼んだ
「ん？」
不意なそれに優しく応えるように首を傾げて
その姿に
顔を熱くして、鼓動を早くしながら
一歩、また一歩と彼に近づく
「A…？」
耕大のそんな困惑した声が背後から聞こえるけど無視して
私は座るマホトさんの前にしゃがんだ
そしてその顔を真っすぐ見つめる
綺麗な顔が探るように私を見ていて
「私と、付き合ってください」
私は憑りつかれたように、そう、言い放ってしまった
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ももた(プロフ) - まほしゃちょーさん» 嬉しいです！ありがとうございます(^^)もっともっと面白くなるように頑張りますね！ (2017年5月8日 2時) (
レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
まほしゃちょー - めっちゃ面白いです(>_>) (2017年5月7日 23時) (レス) id: 8c91b50b1a (このIDを非表示/違反報告)
あやの - なんかこっちも嬉しいです！テンション上がってよかったです(^-^)vほんとマホト優しい(泣) (2017年5月6日 10時) (レス) id: fa8761fcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - りんごいちごさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです(＾＾)強気ヒロインなので、そう言っていただけるとほっとします(笑)まだまだ頑張りますね！！ (2017年5月5日 0時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
りんごいちご(プロフ) - マホトかっこよすぎます(;o;)主人公もめっちゃいい子！これからも頑張ってください応援してます！！ (2017年5月4日 15時) (レス) id: ace6ccd855 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月8日 1時
