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考える
考えても仕方のない事を、考えてしまう
そんな風に思考をぐるぐるさせている間も、視線はスマホの画面とにらめっこしたまま
「！！」
しつこく、しつこく更新していると現在進行形の画像がひとつ
「…耕大」
それは兄がサグワとして更新されたもの
画像つきて写されたその場所は非常によく知っている場所で
そしてその隣にはマホトがうつっていた
ひと際大きくなる鼓動
今、この時間にそこにいる
それが分かってしまった
「〜〜っ」
たまらない気持ちを胸に、焦りが募る
私はもうその足を止められなくて
帽子とマスクを手に取って走り出す
何も考えてないし、この先どうなるかなんてもう知らない
会いたい
その気持ちに勝るものがもうなかった
「は、はぁっ…」
早歩きから、もう走っっていて
電車に乗ってあの画像の場所へ
あれは確か耕大の好きなお店だった
状況する前に何度か東京へ遊びに来た時に連れて行ってもらった所
帽子を深々と被ってマスクもつけている
走って乱れた呼吸はマスクだと苦しい
なのに何で私は姿を隠しているのか
マホトを見つけてどうしたいのか
分からない
だけど見つけたくて、その姿を見たくて
その後の行動はその時の心に決めてもらう
そう思って、歩く
もうそろそろ目的の場所だから、気持ちスピードを緩めて
ドキドキを無視して
そして横目で、それを見つける
まさか、
「む、むりです…やめてください」
か細い声が私の耳に届く
少し離れたその先で見えたのは漫画やドラマでしか見た事のないような風景
意識してしまえばそれは風景という認識からしっかり人物にかわっていく
よりにもよって、こんな時に遭遇してしまう
可愛らしい女の人に、ノリの軽い男が行く手を阻むように立っていて
しかも男は2人
1人の男は既に彼女の腕を掴んでいてその口元は緩く笑っていた
(……)
関係ない
周りを見れば通り過ぎてく人もまるでそこが見えていないよう
当然と言えば当然
だって関係ないんだもん
よくある光景、事は荒立てないで
心を落ち着かせて私は隣を通り抜けようとする
チラリとそこを盗み見て
眉を下げながら涙の溜まったその瞳を捉えた
ね？だから、
「ッ…、」
無理なんだって
私は、
「ちょっと待って！！！」
申し訳ないけど偽善者なんだよ
余計な事だと思われるかもしれない
方法は他にもあっただろうなんて言われるかもしれない
それでも私は、私の気持ちに正直すぎて
彼女のためでもなんでもない
自分の心のために動いてしまう
驚いて振り返る視線を真っすぐ捉えて息を吸い込んだ
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ももた(プロフ) - まほしゃちょーさん» 嬉しいです！ありがとうございます(^^)もっともっと面白くなるように頑張りますね！ (2017年5月8日 2時) (
レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
まほしゃちょー - めっちゃ面白いです(>_>) (2017年5月7日 23時) (レス) id: 8c91b50b1a (このIDを非表示/違反報告)
あやの - なんかこっちも嬉しいです！テンション上がってよかったです(^-^)vほんとマホト優しい(泣) (2017年5月6日 10時) (レス) id: fa8761fcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - りんごいちごさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです(＾＾)強気ヒロインなので、そう言っていただけるとほっとします(笑)まだまだ頑張りますね！！ (2017年5月5日 0時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
りんごいちご(プロフ) - マホトかっこよすぎます(;o;)主人公もめっちゃいい子！これからも頑張ってください応援してます！！ (2017年5月4日 15時) (レス) id: ace6ccd855 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月8日 1時
