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閉じていた目を開く
お酒に酔い潰れた私はそのまま眠ってしまったようで
微睡む意識の中ぼんやりとした視界
そこには大好きな人の顔と
体にはその人のぬくもり
私はマホトに抱きしめられながら夜を明かした
…なーんて、最高の展開
夢小説じゃないんだから、あり得ないわけで
早々に潰れていく面々を見ながら私は未だにちょびちょびと飲み続けている
隣のマホトはとろんとした目で、今にも閉じてしまいそうな瞼はギリギリ起きているのを伝えていて
ソファーに横になっているような体制
その手はもう止まっていて未だに飲んでいる私を見て少し引いているようだった
「…強すぎじゃない？」
「酔ってはいるんだよ」
これでも。
ぐい、と手に持っていたそれを一気に飲み干してそう答える
そう、酔ってはいる、冷静なだけで
だけどふわふわする感覚を楽しむ余裕はまだあるから、強い、のかもしれない
半分しかあいてない目でつけっぱなしのテレビから流れてくる深夜の通販番組を静かに見つめているマホト
きっと視線は向いているけど見てはいないんだろう
それは酔いと眠気のピークを感じさせていた
私は机を挟んで真向いにいる彼に対して口を開く
「でも、ジン君も強いよね」
ヘキトラの2人が寝ている横でお開きムードの中ノートパソコンを触りながら未だにお酒に口を付けている彼にそう言うと、ジン君はちらりと私とマホトに視線をやった
「お前が真っ先に潰れると思ってたのに、ざんねん」
私の問いを無視した発言
にやり、口角をあげながら言われたその言葉の意味が理解できなくて眉を潜めると
「潰れたらそっこー襲ってやろうと思ってたのに」
なんて、
意地悪な笑顔を見せる彼、に、私は
「最低」
セクハラ
なんてテンプレートな単語で言葉を返した
からかわれている、そんな事は重々承知だから淡々とした反応しか返せなくて
我ながら可愛くないな
そんな風に思って少し凹んだ、けど
私の頭の中はもっともっと女の子らしくない企みが過ぎっていて
一瞬固まって、思いついた、なんてその感情が如実に顔に出てしまっていたんだろう
笑みを消して、今度はジン君が眉を潜めて訝しげな表情を見せていた
「なに、」
「いや、案外、いいかもって」
「は？」
それは名案、かもしれない
なんて
軽いかるーい下心
元々、この家に居座っている時点でその下心というやつは満載な訳だけれども
テレビから流れる通販番組特融の甲高い声を耳に
今にも夢の世界へ、なんてそんな顔の彼にチラリと視線をやって
浮かべた笑みは彼らと似ていただろうか？
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ももた(プロフ) - まほしゃちょーさん» 嬉しいです！ありがとうございます(^^)もっともっと面白くなるように頑張りますね！ (2017年5月8日 2時) (
レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
まほしゃちょー - めっちゃ面白いです(>_>) (2017年5月7日 23時) (レス) id: 8c91b50b1a (このIDを非表示/違反報告)
あやの - なんかこっちも嬉しいです！テンション上がってよかったです(^-^)vほんとマホト優しい(泣) (2017年5月6日 10時) (レス) id: fa8761fcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - りんごいちごさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです(＾＾)強気ヒロインなので、そう言っていただけるとほっとします(笑)まだまだ頑張りますね！！ (2017年5月5日 0時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
りんごいちご(プロフ) - マホトかっこよすぎます(;o;)主人公もめっちゃいい子！これからも頑張ってください応援してます！！ (2017年5月4日 15時) (レス) id: ace6ccd855 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月8日 1時
