その後１(マホト編) ページ13
意識を取り戻した
それを聞いて慌てて看護婦さんが何人かやってきて
少し遅れてお医者さんがやってきて、検査がはじまった
私は人の多さに少し気圧されながらもされるがままになるしかなくて
だけど、頭の中はもうマホトの事でいっぱいだった
検査するからマホトは部屋から出されてしまって今ここにはいない
それでも心拍数が高いのは間違いなく彼のせいで
心が満たされる
切なく、愛おしく、満たされていく
でも、腑に落ちない事はたくさんあって
全ての原因は私のその考えに基づいていた
だからはじめさんの動画を見て、理解できなくて、パニックになった訳だし
どうして、結衣さんはマホトを刺そうとしたの
だって彼女はマホトの事が好きで
だからキスも、抱きしめていたのも
私はそういう事だと思って、理解していた
でもマホトは私の想いを受け入れて
ねぇ、それってどういうこと？
「まぁ迂闊だった俺も悪いんだけどな？」
検査が終わって、まだ傷が痛くて動けないから動くベッドを起してもらって座らせてもらった
傷は残るかもしれない
だけどそれ以外には何の後遺症もなく退院できるだろうと
数週間はかかるけど…そう説明して私は一度一人になる
暫くして病室に入ってきたマホト
何だか不思議な気持ちで
少し緊張しながら、さっきまで考えていた疑問を包み隠す事なくそのままぶつけてみた
どんどん眉間に寄る皺は機嫌が悪くなっていくのを示していて
はぁ、なんて溜息を吐きながら頭を掻いていた
「…わかった、全部説明する」
本当かっこ悪い話だけど
何て小さく呟くマホトの言葉は少し嫌そうで
だけど聞いておかないと
このまま手ぶらで喜ぶ事は出来ないから
「でも、その前に」
「？」
頭を掻いていた手を膝に置いて、私を見るマホト
その顔は真剣で
「お前も、大雅とのこと」
話して
問われたそれにはっとする
私が腑に落ちていないように
そう、マホトだってきっと訳が分からないだろう
大雅さんと付き合うんだって、私は言った
そしてもうダメだと思ってマホトに好きだ、なんて
言った、言ってしまったから
意味がわからない言動
だけどマホトは何となく察してはいるんだろう
そんな態度
だから私から、補足するように話す
「た、大雅さんとはほんとに…付き合ってる、の」
「…へぇ、」
眉を下げながら嫌がる言葉達を無理矢理吐き出して真実を伝える
本当の事を話す、その行為はなんて苦しくて
こんなにも逃げ出してしまいたくなるのか
マホトがどんな顔をしているか、見れなくて俯いて私は続けようとする
その後２(マホト編)→←作者コメント、更新予定とコメントについても
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於音 - 本当にいい小説でドキドキ凄かったです！！感情が顔に出てしまいました笑笑これからも頑張ってください！ (2020年4月27日 23時) (
レス) id: 34eb78efc2 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とてもいい小説で、泣いたのは、これが初めてでした！いい作品ですね！♪( ´ ; _ ; ` )これからも頑張って下さい (2018年10月1日 19時) (レス) id: d07448dafe (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - sakura829twinsさん» ありがとうございます！書くのもとても楽しかったですが、そういうコメントを頂けると本当に励みになります(^^)次はおそらく「恋人ごっこ」という作品がもうすぐ最終回ですので、もしよろしければそちらもお願い致します(笑) (2017年7月12日 17時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
sakura829twins(プロフ) - 占ツクの小説を読んで泣いたの初めてです(泣)ほんとにいい話でした！読めてよかったです！！ (2017年7月10日 19時) (レス) id: d081082d44 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - みにーさん» 作者の作品一覧からご覧下さい(^^)それでも表示されない場合はネットから夢ツクールへ行って頂き、設定ページにてR18の表示設定をして頂ければ出てくるかと思われます。 (2017年4月24日 23時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月2日 3時
