97話 ページ47
その時間まで、気が気じゃなかった
出来ていなかった家事をしている間も頭は夜の事でいっぱいで
親友から、あれ以来何もないか心配してくれる連絡がきたけど
そういう事がとても嫌いな彼女が現状を話せばどんな反応をするのか目に見えて
…相変わらず私は隠していた
キヨさんは今寝ているだろうし、昨日の様な連絡の取りあいもなく
…無論レトさんとも、何もないまま
誰であろうとこんな事、言える訳ない
ご飯も喉を通らなくて
だけど時間だけは無情にも過ぎていく
手紙に書いてある時間に、書いてあった場所に行けば
その個室まで店員さんに案内された
家が隣同士
なのに、こんなお店の、しかも個室に呼び出すなんて
「あ、きたきた」
「…こんばんは」
つまり、そういう事
通された個室にはもう、彼女さんがいた
…もちろん、１人で。
口角をあげてにこにこと笑いながら片手をあげてくる
反対側の手にはお酒が入っているであろうグラスを持ちながら
私はその向かいに座りながら店員さんに飲み物を頼んで
パタン…、
締められた扉の音に、緊張感が増してしまう
「今日は仕事休みだった？」
「え？」
穏やかな声色で問われたのは今日の仕事の有無だった
今この時間は、仕事であればもうお店にいなければいけない時間
なのに、そんな事を聞かれるという事に私は一瞬固まってしまって
「知らずに…？」
確信をつく言葉を避けて
私が休みだという事を知らずに、今日この時間を手紙で指定してきたのかと問う
だって、もし仕事だったらどうしていたのか、って
あまりにも無計画なように思えたから
そんな私の質問に、彼女さんは一瞬きょとんとして
それから、また、笑った
「だって、貴方は絶対くるでしょ？」
あはは
なんて、まるで友達同士のような態度
その言葉の意味を理解するのに数秒かかった
それはつまり、私が仕事であろうとなかろうと
確実にここに来るという確信があったという事
「……」
理解して、私は、何も言えなくて
押し黙っていると彼女さんは手に持っていたグラスを置いて
机の上で両手を重ねて置いた
とても品のある仕草で、優しく微笑みながら
「彼が、とてもお世話になってるみたで」
確信をついた言葉を、放つ
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稔(プロフ) - ももたさん» お返事ありがとうございます！！もう本当にドキドキしながら読ませて頂いてました！最後まで応援させて頂きます！！更新気長に待ってます！！ (2019年1月11日 22時) (
レス) id: 35aeef1de2 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - 稔さん» ふおおありがとうございます！具体的な感想、本当に嬉しいです。展開はもう考えてあるので後は書くスピードだけなので、なるべく早く更新できるように頑張りますね！また見て頂けると嬉しいです(o^―^o) (2019年1月11日 0時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
稔(プロフ) - 最初の明るめな雰囲気とは打って変わって読めば読むほど、どんどんシリアスになっていく展開に気がついたらどっぷりハマっていました…もう展開が気になり過ぎて心臓がバクバクです！！更新楽しみにしてます！！頑張ってください！応援してます！！ (2019年1月10日 1時) (レス) id: 35aeef1de2 (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - ももたさん» がんばってください！応援してます！！！ (2018年9月13日 22時) (レス) id: d9604aa4ed (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - うーろんちゃさん» 何だかダレて？きてるような気がしていたんですが..気になって頂けて嬉しいです！また今日から執筆頑張ります！！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2018年7月25日 1時
