92話 ページ42
ハッ、と気付いた時にはもう朝だった
それでも午前中
見渡せばまた知らない部屋のベッドの上で
まだぼやけている頭を無理矢理動かして状況を整理していると扉が開いて
「おはよ」なんて、優しい笑顔のキヨさんがいた
そのまま勧められてシャワーを借りている。
乾燥機能のついている洗濯機も使っていいよって
洗っている間はキヨさんの服を借りる事になって
…とんでもない至れり尽くせりだった
ありがたい、だけど申し訳ない
「…迷惑しかかけてないな」
髪を乾かしながらぽつり、呟いてみた
昨日はあれだけ悲しくて泣いていたのに
お酒の勢いも手伝ってもう、最後の方は大笑いしていた
間違いなく、とてもとても楽しくて
「……」
楽しい時間を思い出して、悲しい事を無理矢理忘れようとしている
…それで本当にいいのかって葛藤も同時にあって
「やっぱ、おおきい」
カチッと音を立ててドライヤーを止めた
それを元の場所に直してから、大きな鏡の前で両手を広げる
貸してもらったラフなそれはもう下を履く必要性を感じない程大きくて
だけどしっかり履いて、あまりにも長いそれの裾を折る
すん、なんて息を吸うとキヨさんの匂いでいっぱいになった
なんだか、抱きしめられているようで
「っ…」
急激に恥ずかしくなって、顔が熱くなるのを感じる
私は動き続けている洗濯機に背を向けて、少し早足で脱衣所を出た
さっき寝ていた部屋の扉が開いていて、覗いてみたけど誰もいなくて
私はそのまま真っすぐゲームをしていた部屋に向かう
静かに扉を開いたらそこはもう既に片づけが終わっていて
起きた時にフジさんが帰ったのは聞いていた
2人で片付けてくれたんだろう
申し訳ない、ありがたい、恥ずかしい
感情がぐるぐるなる中ソファーに目を向ける
「…キヨさん？」
そこには座りながら目を閉じているキヨさんがいた
手にはスマホを持っているけど、それも見ていなくて
近づいて顔を覗き込むと小さな寝息が聞こえてきた
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稔(プロフ) - ももたさん» お返事ありがとうございます！！もう本当にドキドキしながら読ませて頂いてました！最後まで応援させて頂きます！！更新気長に待ってます！！ (2019年1月11日 22時) (
レス) id: 35aeef1de2 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - 稔さん» ふおおありがとうございます！具体的な感想、本当に嬉しいです。展開はもう考えてあるので後は書くスピードだけなので、なるべく早く更新できるように頑張りますね！また見て頂けると嬉しいです(o^―^o) (2019年1月11日 0時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
稔(プロフ) - 最初の明るめな雰囲気とは打って変わって読めば読むほど、どんどんシリアスになっていく展開に気がついたらどっぷりハマっていました…もう展開が気になり過ぎて心臓がバクバクです！！更新楽しみにしてます！！頑張ってください！応援してます！！ (2019年1月10日 1時) (レス) id: 35aeef1de2 (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - ももたさん» がんばってください！応援してます！！！ (2018年9月13日 22時) (レス) id: d9604aa4ed (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - うーろんちゃさん» 何だかダレて？きてるような気がしていたんですが..気になって頂けて嬉しいです！また今日から執筆頑張ります！！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2018年7月25日 1時
