91話 ページ41
「で、何だったの」
「んぁ？」
最初は少しぎこちなさもあったけど
強引に盛り上げてやってればそのうち二人共自然に笑ってくれていて
Aとフジも自然に打ち解けていって
気付けばもう数時間が経っていた。
ゲームのルールの中で、俺とフジが2人でやっている間
聞こえてきた寝息に振り返れば彼女はソファーの上で寝てしまった
別の部屋にあったブランケットを彼女にかけてもう一度座った時に冒頭の言葉
俺の抜けた声にフジはもう一度口を開いて
「何で俺、呼ばれたの」
聞かれたそれは現状の説明
それは当然の事で
フジは何で自分が呼ばれたのかを聞いているけど
彼女は誰なのか、何でこの家に、それも俺と2人でいるのか、とか
聞きたい事は山積みだろう
だけどまぁ、何となく察しているものはあるはずだから
「我慢できる自信がなかった」
「は？」
悪いなとは思ってる
自分勝手だったのも分かってる
だけど時間も理性もなかった事は事実で
忘れさせてほしいと泣いて、それはある種俺を選択したようなもので
だからここで抱いてしまうのなんてとても簡単だった
だけどそれじゃぁ一緒だ
Aと、レトさんの関係と同じになってしまう
同じじゃ、だめで
俺に傾いている気持ちに気付かない程鈍感じゃないから
いくら傷心しているとはいえ、全くの好意がないなんて事はありえない
だからこそ、今そういう関係になるのは違うと思って
大事に、したくて
「つまり、俺はお前の理性役ってこと？」
「…まぁ、要約したらそうだな」
なにそれ、きもちわる
なんて、割とドン引きなフジ
とはいえ軽口を叩くくらいでそんなに気にしていない様子に少しほっとした
レトさんの事とかAの置かれている状況とか全部すっとばして
フジは俺が彼女を振り向かせたくてここにいるとだけ思っている
…あながち間違ってもないからそれでいいや
「何か、ガチだね」
ドン引きしていたフジは、手に持っているお酒を飲み干したあと
俺をじっと見て、そう言った
少しにやにやしながら。
悟ったように深くを聞いてこないのはそういう事なのか
まるで俺の弱みを握った、みたいな
だから
「ガチだよ」
しっかりと返答しておく
それが弱みになんてならないと言うように
俺はお前は思っているより本気だし
…俺が思っているよりも本気だから
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稔(プロフ) - ももたさん» お返事ありがとうございます！！もう本当にドキドキしながら読ませて頂いてました！最後まで応援させて頂きます！！更新気長に待ってます！！ (2019年1月11日 22時) (
レス) id: 35aeef1de2 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - 稔さん» ふおおありがとうございます！具体的な感想、本当に嬉しいです。展開はもう考えてあるので後は書くスピードだけなので、なるべく早く更新できるように頑張りますね！また見て頂けると嬉しいです(o^―^o) (2019年1月11日 0時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
稔(プロフ) - 最初の明るめな雰囲気とは打って変わって読めば読むほど、どんどんシリアスになっていく展開に気がついたらどっぷりハマっていました…もう展開が気になり過ぎて心臓がバクバクです！！更新楽しみにしてます！！頑張ってください！応援してます！！ (2019年1月10日 1時) (レス) id: 35aeef1de2 (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - ももたさん» がんばってください！応援してます！！！ (2018年9月13日 22時) (レス) id: d9604aa4ed (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - うーろんちゃさん» 何だかダレて？きてるような気がしていたんですが..気になって頂けて嬉しいです！また今日から執筆頑張ります！！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2018年7月25日 1時
