３７話 ページ43
何となく固まった空気
はじめしゃちょーは私を"女の子"と言った
今の私の恰好を見て女だと断定するにはそれなりの理由があるはずで
だからおそらくさっき彼の名を呼んだ呟きはその耳に届いていたという事で
そして私の男装は性別を隠したかったという事はきっと伝わっているだろう
そのうえで、聞いている
それはたぶん純粋な疑問で
はじめしゃちょーとマホトのこれまでの信頼関係があるからこそだと思った
だから、マホトは
「っわ！」
ばっと
頭部から帽子がなくなる感覚と、束ねていた髪の落ちてくる
それはマホトの手によって奪われていて
私は咄嗟に意味もなく頭を押さえようとしてしまう
「もうバレてんだから隠さなくていいんだよ」
ここに隠す必要もないしな
そう言いながら奪った帽子を私に渡した
ここには必要ない。それは同じyoutuber、それもトップクラスの2人しかいなくて
わざわざ私の存在を広める理由がないし何よりはじめしゃちょーに至っては動画を見ている限りとても仲のいい友達で
つまり、マホトが言いたかったのはそういう事だと思った
渡された帽子を置いて、少しの気恥ずかしさを感じつつ私はマスクも外した
あぁ、そういえば眉毛も少し吊り上げていたな…恥ずかしい
「初めまして、Aといいます…さっきは助けて頂いてありがとうございました」
ぺこりと
座ったまま2人に対して頭を下げた
物凄くポッキーさんからの視線を感じて、何だか気まずくなる
何だろう?と思う間もなくはじめしゃちょーが先に口を開いた
「おーこうして見ると男の恰好うまかったね！」
拍手しながらまじまじと私を見つめてくる
よーく見つめられて気恥ずかしいやら何やら…だけど、恰好を褒められるのは悪い気分ではなかった
「それで、Aちゃんはまほっちゃんの彼女なの？」
軽い、本当に軽い感じで彼はそう聞いてきた
マホトが…少なくともyoutuberのワタナベマホトが恋人を作るという意味
それを分かりながらこの軽さははじめしゃちょーの人柄なのか２人の関係性からくるものなのか。
私には到底わからなかったけど、それでも私はとても驚いて
「ち、違います！ただの友達です！！」
慌てて、思い切り両手を前で振りながら否定した
これでもし、マホトに迷惑だと思われたら
嫌がる姿なんて見せられたら
私はきっと耐えられなくなる
諦める恋といえどそんなの
(辛すぎる)
そう思い精一杯、見せつけるように否定した
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ももた(プロフ) - おんせんたまごさん» ありがとうございます！登場させるかとても迷ったんですが…喜んで頂けて私も嬉しいです(＾＾)ポッキーさんメインのお話も少し検討していて、未定ですが始まったらまたよろしくお願い致します。更新頑張りますね！ (2017年1月27日 23時) (
レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
おんせんたまご(プロフ) - ポッキーさん好きだから嬉しいです！この小説も大好きです！更新頑張ってください！ (2017年1月27日 20時) (レス) id: 3c3efb2b15 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - 琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】さん» ありがとうございます！わかっちゃいましたか(笑)楽しみにして頂けてとても嬉しいです！頑張りますね(＾＾) (2017年1月27日 18時) (レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】(プロフ) - ももたさん» 風邪、お大事になさってくださいね!! マスクの彼って………笑なんとなくわかりました!!(>_>)でも、言っちゃうと他の方の楽しみが無くなっちゃうので言いませんが笑頑張ってください!! (2017年1月26日 17時) (レス) id: 8dd5b17f5a (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！こういうコメントは本当に励みになりますし、やる気に繋がるのでとても嬉しいです(^^)更新頑張りますね！ (2017年1月26日 9時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年1月11日 13時
