１８話 ページ22
「あ、あのっ」
凍てつきそうだった空気が一転
和やかに私の話が進んでいくのにたまらず、勇気を振り絞って声をだした
やっと
思ったより大きな声が出てしまった私を三人が一斉に見つめる
「こんな初対面で、突然押しかけてしまってすみませんでした！
それと、優しくしてくれて…ありがとうございます」
座りながらだけど、精一杯頭を下げた
本当に二人にとっては初対面の…マホトだってとてつもなく久しぶりに会っただけの私をこんなにもすんなり受け入れてくれて、優しい言葉をくれる
それが今の私にとってどれだけ有難いか…
あんな事があった今、本当にひとりになるのが怖くて
想像するだけで震えそう
どれだけ今の私が非常識でおかしな状況だと非難されても、ここにいる安心感には勝てないだろう
「やだ〜、すんごい真面目な子だね〜」
いいわ〜
何て語尾を伸ばして、自分の胸に両手をあてその手をきゅっと握りながら相馬さんはそう言った
そんな様子を見てサグワ君は笑っている
「あ、ていうか名前教えてよ」
笑いながらもふ、と思いついたようにサグワ君はそう聞いてくる
何気ない質問と自然な流れに私はほんの少しだけおかしな反応をしたマホトに気付けなかった
「あ、山田Aです。よろしくお願いします」
「俺サグワ！こっちの頼りない年上は相馬さんだよ〜」
「ちょ、待って。そんな紹介やだわ。」
「Aは親方と同級生なんでしょ？俺に敬語するのやめとこーよ」
何か違和感〜
なんて、突っ込みにきた相馬さんを無視して話を続けるサグワ君
そんな和やかなやりとりに私も思わず笑みがこぼれてしまう
優しさに涙が滲むのを我慢しているから、きっととてもアンバランスな顔になっているんだろうな
頭の片隅でそんな事を考えていると、サグワ君が私の名前を呼んだ
私の名前を呼んで─、
「A…あれ？A…？」
そのまま、固まった
目線を上に向けながらグーにした手を顎に置きながら
とても分かりやすい考えるポーズだった
その行動の意味がいまいちよくわからなくて、私も思わず首を傾げてしまう
そしてはっ、と
何かに気付いたかのような動きで口を開いたサグワ君
え、何
そんな事を思う間もなく隣の気配も動いた
「Aってあの─…!!!!!!」
まるでスローモーションの様に感じた
サグワ君が私を指さしながら放った…いや、放とうとした言葉はマホトの手によって遮られた
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ももた(プロフ) - おんせんたまごさん» ありがとうございます！登場させるかとても迷ったんですが…喜んで頂けて私も嬉しいです(＾＾)ポッキーさんメインのお話も少し検討していて、未定ですが始まったらまたよろしくお願い致します。更新頑張りますね！ (2017年1月27日 23時) (
レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
おんせんたまご(プロフ) - ポッキーさん好きだから嬉しいです！この小説も大好きです！更新頑張ってください！ (2017年1月27日 20時) (レス) id: 3c3efb2b15 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - 琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】さん» ありがとうございます！わかっちゃいましたか(笑)楽しみにして頂けてとても嬉しいです！頑張りますね(＾＾) (2017年1月27日 18時) (レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】(プロフ) - ももたさん» 風邪、お大事になさってくださいね!! マスクの彼って………笑なんとなくわかりました!!(>_>)でも、言っちゃうと他の方の楽しみが無くなっちゃうので言いませんが笑頑張ってください!! (2017年1月26日 17時) (レス) id: 8dd5b17f5a (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！こういうコメントは本当に励みになりますし、やる気に繋がるのでとても嬉しいです(^^)更新頑張りますね！ (2017年1月26日 9時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年1月11日 13時
