１３話 ページ14
それから私達は警察に電話して、すぐに現場検証が行われた
正直近寄る気にもなれなかったけど致し方ない
震える私を見てマホトもついてきてくれた
荒らされた部屋、壁の文字
それらを見てマホトは絶句していた
警察に全てを話して、そして一緒に見て回ったけど金銭的なものは何一つ盗まれておらず
そのかわり下着やコップ、歯ブラシなどがどこにも見つからず私はこみ上げてくる吐き気を抑えるのに必死だった
恐らく悪質なストーカーだろうという事で話はまとまっていって
私は必要な物だけ鞄に詰めて、一応施錠をして家を出た
数時間が経過し撤収する様子を見せはじめる中
ひとりの女性警官が近づいてきて話し始める
「捜査が進展し次第ご連絡します
今日はどうされますか？ご実家などは近いですか？」
犯人が捕まっていないうえにこの時間
おそらくパトカーで家まで乗せて行こうとしてくれているんだと思った
だけど、私は首を横にふる
「数年前に両親は亡くなっています…親戚もいないので」
今から泊まる場所を探さなくちゃいけない
とにかく数日だけでも、どこかに
本当はひとりになるのはとても怖いけど、そんな事をいつまでも言ってはいられないから
私にはもう当たり前に傍にいてくれた人達はいないから…
だから結構です。と断ろうとした
けど
「いや、今日は俺の家に泊める予定です」
それは、隣にいたマホトによって遮られてしまった
驚いて言葉も出ずマホトの顔を見たけど、マホトはこちらを見もせず真剣な顔をしていて
女性の警察官も「彼氏さんが一緒ならその方がいいですもんねぇ」なんて少しにやけながら、パトカーの扉を開けた
促されるままに私とマホトは乗り込んだ
真顔で座るマホトに私は困惑しつつコソッと小さな声で言う
「ま、マホト、本気なの？」
「だってお前行く場所ねぇんだろ？
なに？嫌だった？」
「嫌じゃないよ！嫌ではないけど…」
「…大丈夫だって、ちゃんと俺から話すから」
いろんな心配はあるけど、マホトはまず一緒に住んでいる仲間家のメンバーの事を私が気にしていると思い気遣ってくれる
それも勿論そう、だけど
こんな何年も会っていなかったただの友人である私が、そこまでお世話になるだなんて
とてもじゃないけどマホトがそこまでしてくれる理由がなさすぎて申し訳が立たない
そんな事を考えている私の顔をいつの間にかマホトがじっと見つめていた
「ほんっと分かりやすいな、お前」
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ももた(プロフ) - おんせんたまごさん» ありがとうございます！登場させるかとても迷ったんですが…喜んで頂けて私も嬉しいです(＾＾)ポッキーさんメインのお話も少し検討していて、未定ですが始まったらまたよろしくお願い致します。更新頑張りますね！ (2017年1月27日 23時) (
レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
おんせんたまご(プロフ) - ポッキーさん好きだから嬉しいです！この小説も大好きです！更新頑張ってください！ (2017年1月27日 20時) (レス) id: 3c3efb2b15 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - 琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】さん» ありがとうございます！わかっちゃいましたか(笑)楽しみにして頂けてとても嬉しいです！頑張りますね(＾＾) (2017年1月27日 18時) (レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】(プロフ) - ももたさん» 風邪、お大事になさってくださいね!! マスクの彼って………笑なんとなくわかりました!!(>_>)でも、言っちゃうと他の方の楽しみが無くなっちゃうので言いませんが笑頑張ってください!! (2017年1月26日 17時) (レス) id: 8dd5b17f5a (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！こういうコメントは本当に励みになりますし、やる気に繋がるのでとても嬉しいです(^^)更新頑張りますね！ (2017年1月26日 9時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年1月11日 13時
