１１話 ページ12
マホトの家は本当に近かった
動画を見ていたから家の中はある程度知っていたけど、場所までは知らなかったから
こんな近くに住んでいた事に驚いた
家について片方だけ履いていた靴をマホトがおんぶしたままぽいっと投げ捨てて、そのままリビングのソファーに座らせてくれて
涙もようやく止まって、体の震えも小さくなってきていた
「ごめんね、重かったでしょ」
「…あぁ、ほんっと重たかった〜」
一瞬の間を置いて思いついたように悪戯ににやりと笑って、肩を回して見せるマホト
「ふふ…ひどい」
そんなマホトの気遣いに、私も力なく笑って応える
家に入ってしまえば外にいた時よりも大分落ち着いた
その分体のあちこちの痛みがより自覚しはじめて眉を顰める
目線を下げて自分の体を見ると、傷と泥
それからどこかに引っ掛けたのか所々が破けていた
無我夢中だったからこんなに汚れていたなんて
…って
「あ！ご、ごめん！ソファー汚しちゃったかも！」
体の痛みも無視して、慌てて立ち上がった
こんなに汚れているんだからソファーになんか座ったら大変な事になる
突然立ち上がった私に驚いてマホトは屈んだままきょとんとして私を見上げた
「そんなん分かって家にあげてんだから大丈夫だよ」
そう言いながらマホトも立ち上がった
「あーでもそうだな、一旦風呂入ってくる？
俺の服でよければ貸すけど」
傷口も洗わないと手当できないし
そう言いながらマホトは一度リビングを出て、ものの数秒で戻ってきて
私の返答なんて待つことなく手を引いてお風呂場へ向かう
そこそこ散らかった廊下を少し進めばすぐそこだった
「服ここに置いとくから
タオルはこれね
あとはテキトーに使って、話はそれからだな」
そう言いながらマホトは出ていこうとした
あまりの行動の早さにあっけにとられていたけど
私は慌ててマホトの手を掴んで止める
「あ、あの、ありがとう！」
しっかり顔を見て言った
今日何度目かの感謝
「…おう」
マホトは一瞬とまって、ふいと顔を背けてそのまま脱衣所から出て行った
一人になったらこの場所が少し寒い事に気付く
早く入ろう
そう思って服に手をかける
(この服はもう捨てなきゃな…)
そう思いながら痛む体を庇うように脱いでいった
浴室に入って、シャワーを捻ると
なんだか急激に意識してしまった
(ここが仲間家の…マホトも…)
そんな想像をして顔に熱がたまっていくのをシャワーで流してごまかした
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ももた(プロフ) - おんせんたまごさん» ありがとうございます！登場させるかとても迷ったんですが…喜んで頂けて私も嬉しいです(＾＾)ポッキーさんメインのお話も少し検討していて、未定ですが始まったらまたよろしくお願い致します。更新頑張りますね！ (2017年1月27日 23時) (
レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
おんせんたまご(プロフ) - ポッキーさん好きだから嬉しいです！この小説も大好きです！更新頑張ってください！ (2017年1月27日 20時) (レス) id: 3c3efb2b15 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - 琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】さん» ありがとうございます！わかっちゃいましたか(笑)楽しみにして頂けてとても嬉しいです！頑張りますね(＾＾) (2017年1月27日 18時) (レス) id: 47267e0507 (このIDを非表示/違反報告)
琥覇紅#いっくん【ｳｵﾀﾐ】(プロフ) - ももたさん» 風邪、お大事になさってくださいね!! マスクの彼って………笑なんとなくわかりました!!(>_>)でも、言っちゃうと他の方の楽しみが無くなっちゃうので言いませんが笑頑張ってください!! (2017年1月26日 17時) (レス) id: 8dd5b17f5a (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！こういうコメントは本当に励みになりますし、やる気に繋がるのでとても嬉しいです(^^)更新頑張りますね！ (2017年1月26日 9時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年1月11日 13時
