14.歌 ページ15
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「私ね」
「上手く歩けないんだ、よね」
こんなこと、どうしてすばるに言えるんだろ。
「……すばる…私」
す『…アイス食わへん？』
「え、アイス、？」
にっ。と笑って、近くのコンビニを指差し
すばるが中に入っていく。
「待って、あっ…っ」
ピン！と身体が棒になったような感覚。
ズシャッ…と響くコンクリートに足が擦りむく音。
す『？！大丈夫かっ、立てるか？』
すばるが私を引き上げようとする。
「だめ!」
す『……お前…』
案の定、立てるわけない私の体は
ピクリとも動かない。
すばるも、私の手を通して感じるものがあったのか、驚いた表情を浮かべた。最悪だ…
す『…』
「っ…」
すばるにも、誰にも、こんな姿見られたくなかった
す『ちょっと足が悪いだけやろ？』
す『大丈夫や、』
「無理。しばらく立てない」
す『しばらくってどのくらい…』
「わかんないよ、そんなの！！」
すばるに当たってもしょうがないのに、
優しいすばるに、強く当たってしまった。
「ごめん…すばる」
す『全然、ええけど…。』
彼は、しゃがんで私を見て、
頬を撫でた。
す『そばにおってもええ？』
「え、？」
す『これから、誰か必要なら俺に頼ってくれへんかな』
「大丈夫だって」
す『俺じゃ、頼りないか』
す『なんでもしたるで、歌も歌ったるし』
ジョーダンなのか、本気なのか、
真っ直ぐなその目が、いつかの私は、好きだった。
「関ジャニ∞の、渋谷すばるさん」
す『………ん？』
「歌を歌ってほしいな、」
す『なんの歌、』
優しい声。穏やかな声、優しくまっすぐな瞳。
すばるは、ベタベタするタイプではないけれど
確かな愛の温もりを伝えてくれる人だったよね。
「愛でした。」
す『いいリクエストやな？(笑)』
ｽｩ…と息を吸いこんだすばるから
放たれる美しい歌声は、私の心を、晴れさせてくれた。
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∞くらゆい∞(プロフ) - 華花さん» 華花さん、ありがとうございます！感動していただけたんですか(；；)めっちゃ嬉しいです。私も最後までドキドキして書いているので、移行先でもよろしくお願いします！ (2018年5月8日 10時) (
レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - みくさん» みくさん！ありがとうございます(；；)そう言って頂けるだけで、ほんと描く気力になりますし、毎回泣いてくださるなんて、ほんとに嬉しいです。移行先でも、どうかよろしくお願いします。 (2018年5月8日 10時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
華花 - とっても切なくて感動しました。結末がどんな風になるのかドキドキしています。応援してます。頑張ってください。 (2018年5月8日 0時) (レス) id: d8b8a4fb67 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - こんなにも胸が苦しくて毎回泣けるのは初めてで、切ないのは久しぶりです。どんな結末でも最後まで楽しみにしています。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: 74ebaad20b (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - めちゃさん» めちゃさん…すごく嬉しいです…。もうすぐ移行になります。移行先で完結になる予定でいますが…ほんとに、ほんとにそんな言葉は嬉しいです。ありがとうございます。最後までみてほしいです。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年4月17日 17時
