12.運命 ページ13
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大『なぁ…、なんであかんの、』
「ごめん…」
病気が発覚してから、わたしは忠義に対して
「ダメ」をよく言うようになった。
2人でのデートは、急にやってくる足が棒になった感覚が怖くて、いつ足が動かなくなるか分からないし、フラフラ歩く姿を見られたくないから、ダメ
旅行も控えたい。
2人の夜も、誘われても断るようになった。
お箸が持てないのも見られたくないから、
忠義が帰って来る前に食べ切るようにした。
忠義からの外食の誘いも断ってしまうようになって
だから…
だからだよね。
2人に距離ができた。
大『ただいま』
すぐに分かったよ、ああ…忠義は他の女の人と…
過ごしてきたんだな…って。
わかるよ、だって香水の匂いが女の子だもん。
でも、私がさせてあげられない分、
その人が補うならいいのかも、って
私が悪いからって思って耐えてた。
日に日に忠義は変わってく。
それでも全ての原因はわたしだから、忠義を責めることはできなくて。
大『っ、ん、かわい…は』
『あ、大倉くんっ』
病院に行って、帰ってきた時、
私にも気付かず愛し合う2人を認識したときは
凍ったような感覚になった。
その日は、体の状態がまた悪くなってるって診断された日で、将来、私の病気は…寝たきりになるって知った日でもあった。
つらくて、つらくて。
しんどくて、苦しくて。
でもわたしは、2人が愛し合ったベッドで寝なきゃいけなくて。
2人が愛し合ったベッド…そう思うと吐き気もしたし、
それでも忠義が好きな自分。もう諦めようよ、って
何度も泣いた。
大『弓子ちゃん〜』
「やめてっ…やめっ」
忠義はきっと覚えてない。
泥酔して帰ってきた夜、私をあの人と間違えて
抱いたこと。
身体が思うように動かないのに、
無理矢理抱かれて、怖くて、悔しくて
満足げに眠る忠義を横目に部屋を出た。
「もうやだっ…」
ふらつきながら歩く夜の街で、
す『A？』
すばると出会ったことは、運命だった。
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∞くらゆい∞(プロフ) - 華花さん» 華花さん、ありがとうございます！感動していただけたんですか(；；)めっちゃ嬉しいです。私も最後までドキドキして書いているので、移行先でもよろしくお願いします！ (2018年5月8日 10時) (
レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - みくさん» みくさん！ありがとうございます(；；)そう言って頂けるだけで、ほんと描く気力になりますし、毎回泣いてくださるなんて、ほんとに嬉しいです。移行先でも、どうかよろしくお願いします。 (2018年5月8日 10時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
華花 - とっても切なくて感動しました。結末がどんな風になるのかドキドキしています。応援してます。頑張ってください。 (2018年5月8日 0時) (レス) id: d8b8a4fb67 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - こんなにも胸が苦しくて毎回泣けるのは初めてで、切ないのは久しぶりです。どんな結末でも最後まで楽しみにしています。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: 74ebaad20b (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - めちゃさん» めちゃさん…すごく嬉しいです…。もうすぐ移行になります。移行先で完結になる予定でいますが…ほんとに、ほんとにそんな言葉は嬉しいです。ありがとうございます。最後までみてほしいです。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年4月17日 17時
