【刀剣乱舞】妖刀と呼ばれた刀【鶴丸国永】

拾捌刀 ページ20

「ちょいっと隣いいかい？」




夕餉の最中、ある少年が葉月に話しかけた
反対では兄の鶴丸が夕餉を食べている




貴方「うん」


「俺っちは薬研藤四郎だ、兄弟共々よろしく頼むぜ」


貴方「うん ひさしぶり？」




薬研は久しぶりと言われて驚いた表情をした
忘れたと思っていたからだ、昔に会ったがそれは一度だけ




「覚えてたのか？」


貴方「うん、すみずみまで すぎたことだから ぼくはきにしてないよ？」


「そうか、今度は仲間としてよろしくな！！」


貴方「よろしくね やげん」




葉月は薬研から差し出された手を握った
その様子を横で静かに見ていた鶴丸は安堵の顔をした




「あー、薬研ばっかズルイ！！」


「ぼ、僕も仲良くなりたいです！！」


貴方「あの なまえいってほしい」




葉月は周りで短刀達の言い争いが始まりおろおろしながら見ている
薬研は言い争う弟達を見て苦笑した




「ほら、鴉の旦那が困ってるだろ？」


「あ、ボクは乱藤四郎！！よろしくね！！」


「ぼ、僕は五虎退です」


貴方「よろしく」




きっと、額に貼ってあるお札が無かったら、笑ってる顔が見れただろう
それほど無機質な声に少し穏やかさが感じた




「お札で顔見えないからこうするよ！！」


貴方「ふぇ！？」




いきなり乱藤四郎は葉月の額に貼ってあるお札を上にめくった
すると葉月は顔を隠すものが無くなった

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