Perfect Girl☆2

no.93 ページ44

『どういうこと？』


HIRO「アイツラだってお前を大事に思ってるし、
今はないだろうが…
昔はお前を好きだった奴だっていたはずだ。」


『好き？…え、あたしだってみんなの事
大好きだよ？』


HIRO「その好きじゃない。
お前が言ってる好きは家族愛みたいなものだな。
恋愛の愛はそれとは違う。
お前の事を女の子としてみて、
好きになったって事だ。」


『女の子として…え？、、えぇー！
ちょ、パパ！誰の話？！え？
そんな、みんなの中にそんな人いないでしょ！！
みんな妹だって！』


HIRO「今はアイツラもお前を本当に
妹と思ってるよ。だから大事なんだ。
けど、そこには昔お前を女として
好きだったって事実がある。」


『えー…パパ…そんなこと言われたら…
あたしみんなと顔会わせられないよ…』


彩「星華にはまだそういうの
早かったんじゃないの？」


HIRO「いや、いい機会だろう？
…俺はアイツラの中からお前が誰かを本気で
必要で好きだと思うならば
あいつらに任せようかと思った事があるよ。
でも、お前はいくら年月経っても
あいつらに兄以上の感情は持たなかった。
だから、アイツラもそれがわかったから
兄でいる選択をしたんだ。
…だから今更なにかをあいつらに
意識する必要はない。

だけど、あいつらの選択を無駄にして欲しくない。

…これからのお前には恋愛が
必要なのかもしれないな。
少し考えてみろよ。

そのマサ？でもいいと思う。
お前がこの人といると幸せだとか、安心するとか
この人のそばにいたいとか。
そう思える人が見つかるかもしれないから。」


『んー…そんなの…わかんないよ…
でも…取りあえず作詞考えてみるよ…』


彩「わからないことあったら
いつでも相談のるからね？」


『うー…ママ〜！全然わかんないー！』


そう言って彩に抱きついた。


彩「はいはい。よしよし。」



HIRO「ははは…まぁ、ゆっくり考えろよ。」




それからその日はHIROの家に泊まった星華
彩と一緒にお風呂に入る星華

『ねぇ、彩ちゃん？』


彩「ん？何？」


『彩ちゃんはパパの事好きになったんだよね？』


彩「え？そうね。じゃなかったら
結婚なんてしてないわよ？」


『んー…パパのどこが好きなの？
パパの方が年齢だって断然上じゃない？』


彩「そうね…あの人はあたしを包み込んでくれたの。上戸彩として女優やってきて
あたしも青春っていえる時代は
そんなに恋愛とかできなくて
でもどんなあたしも受け入れてくれたの。」

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