器(太郎太刀side) ページ8
神隠しをすると、Aが私達の近くに現れる。
A「…ん……ここ、は…？」
太郎「上手く…いったようですね。」
A「！？だ……れ………？」
次郎「慌てなくても大丈夫、アタシ達はあなたの味方だから。」
A「み…か、た……？」
次郎「そう、味方。アタシは次郎太刀。
んで、こっちがアタシの兄貴の太郎太刀。」
A「…。」
慌てていたAも、しばらくすると信じることはできずとも、落ち着きを取り戻してきたので、私達は事情を話すことにしました。
太郎「私達は本来は大太刀…付喪神なのです。すぐには信じられないかもしれませんが…
私はこの神社に奉納されており、あなたが毎日参拝に来ていたことも知っています。
…先程は、あなたが危ないと感じて神隠しをしてしまいましたが…驚かせてしまってすみません。」
A「神様…」
次郎「まあ、そうね。
怪我は…無さそう。良かったぁ〜。
ハラハラしたんだからぁ〜。」
そう言い、安堵の息を漏らす次郎太刀。
しかし…
A「…！そうだ、かあさまがっ…！！
かあさま…っ……！！」
Aが落ち着いたことで状況を思い出し、泣き出してしまった。
私も次郎太刀も、しばらくAを慰めた。
A「う…すみ、ません……ひっく……」
次郎「いーのよ、泣きたい時は泣けばいいの。
…ところで、兄貴。」
太郎「…そうですね。A、畳み掛けるようで申し訳ありませんが…よく聞いてください。
…どうやら、私達が神隠しをした時、あなたの魂が私の側にあった短刀に『器』として入り込み…
…あなたも、付喪神になってしまったようです。」
A「えっ……私が…神様に…！？」
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あい - この小説何回も読み直しました！とてもお話が素敵でとても面白かったです！続きも頑張ってくださいね！ (2019年1月2日 2時) (
レス) id: 3de2951021 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこゆき - 文月緋さん» ありがとうございます！毎回遅くて申し訳ないです；；めちゃくちゃ頑張ります！(( (2016年8月14日 10時) (レス) id: 1d3ce8f2e0 (このIDを非表示/違反報告)
文月緋 - おお！！続き楽しみにしてました。これからも頑張って下さい！ (2016年6月15日 20時) (レス) id: 3f8854c3dd (このIDを非表示/違反報告)
ひよこゆき - 名無し91309号さん» すみません、次郎には口調に女性っぽさのあるがれっきとした男性として描けるように私も注意を払っていましたがまだまだ私の配慮不足でした…申し訳ありません。ご指摘ありがとうございました、是非参考にさせていただきます。 (2016年6月5日 17時) (レス) id: 1d3ce8f2e0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し91309号(プロフ) - 次郎は一人称女みたいだけど話し方は普通に男ですよ。特別女になりたいという願望もありません (2016年6月5日 14時) (レス) id: 1e7336d97f (このIDを非表示/違反報告)
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