神隠し(太郎太刀side) ページ7
太郎「次郎太刀、自分の元には戻らぬのですか？
もう夜更けですが…」
次郎「なぁんか、騒つくんだよねぇ…
だから、なんか戻りたくない。」
太郎「…そうですか。」
珍しく、次郎太刀と同じようにその日は何か嫌な予感がしていて、何を話すでもなく夜まで過ごしていました。
…あの時は、予感が当たるとは思ってもいませんでした。
A「はっ、はあ、はあ、はぁ…っ…！」
男「待ちやがれ、小娘が！！」
太郎「！？」
次郎「Aと…誰！？あの子追われてる感じ！？
しかも男のほう、刀持ってるよ！」
Aが、神社の本殿近くまで男に追われて来たのです。
Aは、雪の中相当走ったようで、手や鼻も赤くなり、白い息を何度も吐き出していました。
しかも、怯えた顔で、涙を流しながら。
男「お前の母親を消してお前を攫って売り飛ばすつもりだったが、母親が都合良く亡くなってくれて消す手間が省けたぜ。
しっかしお前、かくれんぼが得意なんだなぁー…散々俺を振り回しやがって！
ここまで来れば捕まえたも同然！
大丈夫、息絶え無い程度に斬って生かして売り捌いてやるからよぉ！！」
A「ひ…あ、ああ……」
次郎「ちょっ、兄貴！あの子！！
実体化してないアタシ達じゃ…！！」
太郎「あの子を…Aを守るには、これしかあるまい…っ！！」
男「覚悟しやがれぇぇぇ！！」
A「あ…あああああああっ！！！」
太郎/次郎「「Aを…隠すっっっ！！！」」
そう私達が叫び、念を込めた瞬間…
Aはその場から…いえ、現世から消え、
男が振りかざした刀は、空を斬っただけ…
そう、私達が、私達の力で…
Aを、『神隠し』にあわせたのです。
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あい - この小説何回も読み直しました！とてもお話が素敵でとても面白かったです！続きも頑張ってくださいね！ (2019年1月2日 2時) (
レス) id: 3de2951021 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこゆき - 文月緋さん» ありがとうございます！毎回遅くて申し訳ないです；；めちゃくちゃ頑張ります！(( (2016年8月14日 10時) (レス) id: 1d3ce8f2e0 (このIDを非表示/違反報告)
文月緋 - おお！！続き楽しみにしてました。これからも頑張って下さい！ (2016年6月15日 20時) (レス) id: 3f8854c3dd (このIDを非表示/違反報告)
ひよこゆき - 名無し91309号さん» すみません、次郎には口調に女性っぽさのあるがれっきとした男性として描けるように私も注意を払っていましたがまだまだ私の配慮不足でした…申し訳ありません。ご指摘ありがとうございました、是非参考にさせていただきます。 (2016年6月5日 17時) (レス) id: 1d3ce8f2e0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し91309号(プロフ) - 次郎は一人称女みたいだけど話し方は普通に男ですよ。特別女になりたいという願望もありません (2016年6月5日 14時) (レス) id: 1e7336d97f (このIDを非表示/違反報告)
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