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「…！！」
朝６時。いつもより早く起きた。
９月、新学期が始まり数日。
少しだけ涼しい朝になった。
涼しくなったからだろうか、冬の夢。
懐かしい夢を見た。ショッピとの夢。
「最悪だ」
呟いた。
今、会いたくない人物ナンバーワン。
塩戸平和こと、ショッピ。
私はあまり彼を好きではない。
嫌い、というわけでもないが、好きではないのは確かだ。
電気をつけて、一階に下りる。
するとテーブルに、お金を置き手紙を見つけた。
『今日の夕食代です。ショッピくんと食べるときは、カードでも可。成績見ました。ショッピくんによろしく』
「ショッピ、ショッピ…って」
しかも、今時、置き手紙って。
置き手紙を丸め、ゴミ箱に捨てる。
父はいつもそうだ。
もともと、ショッピのことが大好きだったが、中学を境に彼を贔屓し始めた。
比べられる私。
彼は要領が良く、私は要領が悪い。
父は、私には触れない。
でも、ショッピのことはいつも褒めて、気に掛ける。
比べているのは自明だ。
ショッピはいつも私より要領が良くそつなくこなし、
そして私より、いつでも、いい結果だ。
・
『お父さんからショッピとご飯食べろって。お金だけ下駄箱に入れておく』
そうメッセージをショッピに送った。
すぐに既読はつくが、何も返信がない。
私たちは最低限のコミュニケーションしかしない。
・
ショッピは中学卒業を機に、一人暮らしを始めた。
父親はそれを心配し、色々補助をしている。
こうやって食事を一緒にしろ、と言ってくる。
正味、それは嫌だ。
ショッピと話すと自分の要領の悪さを見せしめられるようで、嫌なのだ。
だから私はこうやって父親がおいて行ったお金をショッピに渡す。
それは父親も了承している。
・
たまに私の家で一緒に食事をするが本当に疲れる。
うまく話せないし、気を使う。
・
歯磨きをし、髪の毛を整え、準備をしてから家に出る。
誰もいない、空虚な家に「行ってきます」そう呟いた。
・
玄関の鍵を閉め、歩道の方へ振り返ると
そこには…
「…」
ショッピがいた。
何でいるんだ。会いたくなかった。
でも、学校でショッピの下駄箱を漁っているのを見られるよりはマシだ。
私は無言でお金の入った封筒を渡す。
shp「…あざ」
「お父さんに言って」
私は最低限の会話をして、学校に行こうとする。
ショッピは暫く動かず、時間をずらしてから学校に向かった。
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まろん - 更新きちゃぁぁぁ！展開楽しみすぎます!щ(゜▽゜щ) (2022年11月6日 0時) (
レス) id: b18d6a1c45 (このIDを非表示/違反報告)
nnn - はぁっ！最高すぎます！更新待ってました号泣 (2022年11月3日 21時) (レス) @page46 id: 8156faff94 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - 神作きちゃぁぁぁーーー！更新楽しみにしてます！！！！ (2022年10月30日 21時) (レス) @page45 id: 63496a6874 (このIDを非表示/違反報告)
Kote(プロフ) - 歯磨き粉2号さん» 更新長らくお待たせして申し訳ありません…！作品に対しても、とても素敵なお言葉をありがとうございます！作者大感動と照れ照れしてしまいました。これからもよろしくお願いします！ (2022年10月17日 22時) (レス) id: 00da8aa88a (このIDを非表示/違反報告)
Kote(プロフ) - hasuさん» 更新大変お待たせしました…！3回も！勿体無いですし大変恐縮です！ありがとうございます。完結は絶対にさせますので、よろしくお願い申し上げます！ (2022年10月17日 22時) (レス) id: 00da8aa88a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kotegawa | 作成日時：2022年2月14日 0時
