39話 ページ40
『あのな…』
おもむろに丸ちゃんが話し出す
まるで昔を懐かしむように
『俺、高校時代Aのこと好きやってん』
…は？
「…え、なに笑どしたの急に、」
『うん、なんか思い出してさ。』
何言ってんの？嘘でしょ…？
だって…
「あ、あの日は？2人で教室に残って、好きな人の話になって。あのとき、は？」
『あー、なつかしなぁ。もちろん、あの時も好きやったよ』
うそ
あの時丸ちゃんは私の告白に気づかなかったでしょ？
「私、あの時告白したのに…？」
「ほんとに気が付かなかった…？」
『気付いてたよ。でも、幼馴染の関係壊したくなくて知らんぷりしてもうた…』
今更すぎるよ…
なんで…
『あの時、俺が素直になっとったら今Aの隣には俺がおったんかな』
「…………」
『あのとき、諦めんかったら…なんて、今言ったって遅いんやろうけど』
「………なにが、言いたいの…？」
『……ずっと、好きやった。………今も。』
涙が溢れる
丸ちゃんの前で、しかもこんな居酒屋で泣きたくなんてないのに
「……………なん…で？」
『…………』
「遅すぎるよ…！今言ったって！私はもう忠義のものだよ？！それをなんで今…！」
『……ごめん、』
溢れ出した涙は止まることを知らない
「私はもう囚われたくないの…。そんなこと言われたってもう無理だよ…。」
『……うん、自分勝手なんは分かってる。でも、俺はAが好きやから。その気持ちに嘘はないから』
「…………ごめん、帰るね」
3000円程を机に荒く置く
『ちょっ……！てゆーか、こんなに要らんて！』
「いいから、じゃあ」
『A……！』
涙が止まらない
みっともない
30も半ばの女が泣いて歩いてるなんて
でも、そんなこと気にしてる余裕はなかった
忠義に連絡すらせず1人で家に帰ってきた
今日は1人でいたかった
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えりか - すごく面白いです。展開が気になります！ (2019年11月19日 2時) (
レス) id: 1fee9c5667 (このIDを非表示/違反報告)
∞鮭Eighter∞(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します♪ 最近これを読みはじめて、どっぷりハマっちゃいました笑 これからのストーリーもめっちゃ気になります！完結するまでずっと付いていくんで！！笑笑 (((…あ、でも、完結もちょっと寂しいかな…笑 (2019年11月16日 18時) (レス) id: bebe1eefda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシュマロ | 作成日時：2019年10月31日 17時
