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7.SUGA ページ7

朝からずっとコンサートの練習だった。
シャワーも浴びずにみんなで飯を食べに来た。いつもの居酒屋。マネヒョンが予約を入れてくれて、個室でそれぞれ食べたいものを頼む。
こいつらの食欲は鬼の様だから、テーブルに所狭しと料理と酒が並べられる。


「ユンギヒョンはいっつもAを隣に座らせてる」


Aと同い年マンネのグガが文句を言う。


「Aがここがいいって言うんだよ」

「絶対嘘!」


俺らのやりとりをみてみんなゲラゲラ笑う。
練習で疲れた上に相当飲んでるから、もう出来上がってて箸が転がっても大笑いだ。
俺の隣に座るAは、練習の時からツインテールにしていて今日はとても幼くみえる。


『オッパ、はいあ〜ん』


俺の視線に気が付いたのか、食べていた料理を俺の口に運ぶ。
俺も素直に口を開けて食べる。


『オッパは食べさせてあげないと全然食べないんだからぁ』


そう言って次々口に押し込んでくる。


「わかった、わかったからまだ食ってる!」


ひひひと笑って、また料理を皿に追加してるA。


『テテオッパ、はいあーん』


「ん。あーん」


俺がもぐもぐしてる間に、反対側に座るテヒョンに食べさせようとするから。
Aの腕を掴んで、俺の口へ運ぶ。


「あっ、ユンギヒョン!」

「あ?」

『ユンギオッパ今日すごーい!』


皿を置いてパチパチと拍手してるA。
今日…すごい?
顔をあげると、俺の顔をみてニヤニヤ笑うジニヒョンと目が合う。


「やー!テヒョナ残念だなぁ!ヒョンが食べさせてあげよう!」

そう言ってジニヒョンが箸を手に取ったが


「いらないよー!」

と不貞腐れた様子。悪いテヒョナ。

クスクス笑ってるAの顔も赤く、だいぶ酔ってる。
それでもまだチャミスルを手に取って飲んでる。
喉がごくんと動くのがとても…


「もうやめとけって」

口の中の料理をやっと飲み込んで、そう言いながら瓶を手から取り上げるけど、


『やだやだー!今日はいっぱい飲むの!ねっ、グガ!グガ!?』


ジミナとゲラゲラ笑ってるグクに届いてないAの声(笑)


『グクきらい』


頬を膨らませて、顔を顰めてる。


「んー。お前は俺だけいたらいいじゃん」


そう耳元でこっそり呟いて太腿に手を置く。
びくっと少し体を震わせて、充血してきた目で俺を見上げる。


『ユンギオッパはいじわるだもん』


唇を尖らせながら俺の肩を叩いてそう言うけど、ただただ可愛いだけだから。
なんのダメージもないから。

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作者名: | 作成日時:2021年4月30日 23時

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