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39.JIMIN ページ39

ジミンさん。
私の会社の先輩で、仕事の出来る人。
ふわふわの髪とニコニコ笑顔はとろけるようで、甘い声に耳がしびれちゃう。
かと思うと、男性らしく頼もしい。
優しさと色気が混在していて、男女問わずみんなの憧れの的。

私、A。
平凡な人生を歩んできた、普通女子。
それなりに勉強も恋愛もして、顔もスタイルも普通で。
特に秀でた事なんてない私。
あえて言うとすれば、誰とでも仲良くなれるのが私の長所?
就職して彼氏とは別れてしまった。
今はお酒を呑むのが楽しみな私。

同期のチェリン。
キリッとした瞳が素敵な、しっかり者。
就職試験で出会って、同じ部署に配属されて、そこからめちゃくちゃ意気投合。
チェリンが居るから仕事が辛くても頑張れる。
私の心の支えだよー。
思っていることをハッキリ言ってくれるチェリン。でもそれが嫌味ではなくて、私を思ってのことだってものすごく感じる。
大人になってからチェリンのような人に出会えて私は幸せもの!



『あー、今日もジミンさん素敵』

フロアの先で部長と話をするジミンさんを自分のデスクから見つめる。

「そう?」

隣の席のチェリンは、ジミンさんには全く興味がない。
PCから目を離さず、カタカタと手を動かしてる。
ゆるく結ばれたポニーテールとシルバーのピアスがとても似合ってる。

「私は、キム部長の方が好きだけど」

『キム部長?』

ジミンさんと話しているキム部長は、若くして部長にまでなっているエリートで、背も高くて顔も小さくて俳優さんみたい!面白い冗談だって言うし、賑やかで優しい。昔のドラマの部長!って言うイメージとは正反対の美しい人。

その人の隣でも見劣りする事なく、まるで周りに花が舞っているような、そんな優しいオーラがあるのがジミンさんだもん。

『キム部長も素敵だけど、なんでジミンさんの良さが分かんないかなぁ?』

そういうと、チェリンは手を止めて顔を顰めて私をみた。

「あんないつでもニコニコしてる男なんて、胡散臭くてたまんないよ?騙されてる!」

『酷いこと言わないでよー!』

チラッとジミンさんを見ると、ぱちっと目が合ってしまった。
ニコッと笑顔で返されて、顔がほてってきたのが分かる。固まるしかない私。
チェリンが、はぁーっとため息をつく音が聞こえて。

「傷つくAを見たくないから、絶対あんな男はやめときなさい」

『好きになっちゃったら無理よー』

口を尖らせて反論してやった。

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作者名: | 作成日時:2021年4月30日 23時

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