RUN BTS (ページ31)

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31.SOOP ページ31

Aが向かうのは別館。
そういえばまだここは来てなかったな、と思い立ったのだ。

窓が開けられず、玄関を開ける。

『テテ！』

もう中に入るときは確信に変わっていたのか、自信満々な声でテヒョンを呼ぶ。

でも、やっと見つけたテテはゲームに夢中。
後ろから入ってきたAにも気がつかず、画面に夢中になっている。

ぷぅ、と頬を膨らませたAはすたすたテヒョンの側まですすみ、超至近距離で顔を覗き込む。

いきなり視界に入ってきたAに驚くようなそぶりもみせず、テヒョンはチュッと鼻の頭に口付ける。
目をぱちぱちさせてるAに、ぎゅっと腕を回してハグするテヒョン。すぐにゲームに戻ったけれど、
スキンシップが濃厚で見てるこっちが恥ずかしい！

それにAは嬉しそうにうんうんと頷いて、テヒョンの膝の上に、座る。
テヒョンもそれが当たり前のように、座りやすいように画面が見やすいよくにもぞもぞ動くだけ。
Aはテヒョンの顔を見上げたり、もたれてみたり、振り向いて首に手を回して抱きついてリラックスモード。

ゲーム画面をみて、
あぶないっ！たすけてっ！
と声を出して、顔を見合わせて笑うくらいで後はスマホを見たりして。
真剣な表情で画面を2人で見つめている。
うっ、美しすぎて画面が割れそうだ。

1度Aが立ち上がった時は、テヒョンは不服そうな顔を見せたけれど、キッチンにお菓子を取りに行ったからですぐに戻ってきたAに満足そう。
戻ってきたAは、ぴったりと隣に寄り添いポップコーンをむしゃむしゃ。

ん。
と顔を近づけて催促するテヒョンの口へとポップコーンを入れてあげる。
んー。と手を伸ばし、テヒョンの反対側に置いてあった飲みかけのジュースに手を伸ばすA。
さっとペットボトルを手に取り、キャップを回して蓋を開けAの口元へジュースを傾ける。
Aは慣れたようにジュースを飲ませてもらい、その残りを飲むテヒョン。

2人の表情は同じで。
幸せそうな、ふにゃふにゃの笑顔を見せてくれている。
甘々タイムがひたすら続き、時折肩に腕を回したり、Aの足を触るテヒョンの色気…
うっ、キラキラしすぎていて目がぁ…！

満足するまでゲームを楽しんだテヒョンはゲームを終了させ、イヤフォンを外す。