RUN BTS (ページ23)

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23.JHOPE 2 ページ23

「またホバの独占欲全開？」

目を丸くしながらも、ニヤニヤ笑うジンヒョン。

「テヒョナ、お前Aを連れてきてどうするつもりだったんだ？」

「どうって、みんなで楽しく…」

「みんな？なんでみんなになるんだよ。Aは俺のだよ」

一瞬静まり返る室内。
スタッフさん達はガヤガヤと話をしているから、静かになったのは俺たちだけだけど。

「ホバ、気をつけて」

一瞬こちらを睨むように見つめてナムジュナがそう言う。

「ホビヒョン」

ジョングガがニコニコ笑いながら言う。

「ヒョンがヌナの事好きなのは分かってるからさ」

「好き？好きじゃないよ。俺は愛してるから」

「ヒョン…かっこいい」

ジミナが頬を少し赤くして、

「だけど、テヒョナを怒らないで。メンバーの彼女にちょっかい出したりなんて僕たちしないよ」

やれやれ、と思いつつ真剣な瞳でそう言い俺を見つめるジミン。

「あぁ、そうだな。悪かったテヒョナ」

下を向いて首を振りながら、テヒョンを見つめる。

「ううん。僕こそごめん…」

会話がひと段落したところで、スタッフさんが集合写真を撮ると合図してくる。

笑わないといけないと分かっているのに、
いつものようにしないといけないのに
今日はどうしても笑うことができなかった。

カメラマンさんも苦笑いだったけど、
ライブ終わりだし数枚撮影して終わりを迎えた。

俺の独占欲。

Aの事を思うといつもこうだ。
余裕がなくなる。
あぁ、ダサいな俺は。

髪をかきながら立ち上がり帰る支度をする。