RUN BTS (ページ3)

今日:15 hit、昨日:17 hit、合計:213,640 hit

3.V ページ3

今日という日が夢だったのかもしれない。
現実だったはずなのに幻を見ていた気がする。

初めてドームコンサートへ参戦してアリーナ席が当選。
スモークの独特のかおりが、スタンドよりも濃い気がする。
私は後方だったから、外周を回るトロッコの方が近かった。

開演前。
私のドキドキそわそわの緊張もピークになる。
暗転して、映像が流れると口の中はすでにカラカラ。歓声が洪水のように押し寄せて、
アミボムがキラキラ星のように輝いて。

そして、彼らが。

本当に存在するんだと。
私たちに勇気と笑顔と希望を与え続けてくれる彼らがそこにいることに、
胸がいっぱいになる。
この目で直接、遠くても彼らを捉えることができて幸せ。
何度も何度も聞いた曲を、何度も踊ったダンスを踊ってくれて
今この瞬間、この会場にいる私たちのために
パフォーマンスをしてくれているのだという幸せが信じられない。

溢れ出る涙が止まらない。
けれどとても幸せで。すべてを目に焼き付けたい。

私の大好きな曲の１つ。
microcosmos
今回のアンコールはトロッコに乗って登場し、そのまま歌って外周を回ってくれる。

ヒョンライン、マンネラインに分かれてトロッコに乗り左右からそれぞれ出発。
ゆっくり動くトロッコの中で歌いながら。
スタンドにもファンサをしてくれる。
キラキラ輝く横顔が間近に近づいている。

私の目の前のエリアでトロッコが交差する場面。
メンバー同士でふざけあい笑い合う姿にもう、胸がいっぱい。
そしてここで今まで見たことがない事が起きる。
トロッコにそれぞれ階段が寄せられ、なんとメンバーたちがアリーナにおりてきた！

「ありがとうございましたー！！」

本当に目と鼻の先でメンバーたちが…。

私の左側のアミたちをナムさんはものすごく優しい眼差しで見つめている。その表情がわかるほど近い。

その時悲鳴のような歓声がすぐそばで起きる。
ちょんちょんと肩をたたかれ振り返ると、目の前には…テテ…。
驚きすぎて左手で口を隠す。
テテは歌いながらにっこり笑ってくれて、私の左手を手に取ると
テテの手とハイタッチ。
テテはまた笑ってそのまま指をからめて恋人繋ぎを…。

それからひひっと笑って頭をポンと撫でてくれて、戻っていくテテ。

『っ…ありがとう！！』

もうそれしか言えなかったけど、溢れる涙も止まらなかったけど
トロッコに乗ったテテが、うんうんと頷いてくれたから
伝わったんだと思えた。

これって夢だったのかな。