第1話 ページ3
「ま、まぁ、さっきの時計また触れば…て無い！？さっきまで持ってたのに…」
いつのまにか手にあった時計は無くなり持っていた感触だけ残っていた。
「どうしよう。これは妖怪のせい？けど、あの時ウォッチは反応してなかったし…何かのバグとか？うーん」
思い当たる節が何もなく考えるだけ無駄になっていた。そう思い悩んでいると段々道路が橙色になり、夕方時になっているのがわかった。
「もう夜になるのか。泊まる場所とか無いし、どうしよう…お宅に直撃？あー無理無理。おおもり山みたいな山も無いしなぁ」
ファミリーレストランとかなら探せば24時間利用可能だろうけど、流石に制服だし、色々店員に言われたりするかもしれない。リスクがあるにはある。けど、このまま野宿も困る。
「あーお腹空いたなぁ。ここ日本ぽいし、私の持ってるお金も使えるかな」
この世界の地図に対応してしまったマップアプリでフード店を探し、蕎麦屋に行く事にした。
「すみません」
『しいな』と書かれた古き良きな感じの蕎麦屋の戸を開ける。中には恰幅の良いおばさんとその旦那であろう見た目的に厳粛な雰囲気が漂うおじさんが居た。
「何にするかい？」
「えっと…イカ揚げ蕎麦一つ下さい」
「はいよ〜。イカ一丁ー！」
おばさんが厨房に呼びかけるとおじさんは片手を少し上にあげ返していた。
「…(はぁ、なんか疲れたな。ご飯食べた後本当にどうしよう)」
夕食後のプランは皆無。住むとこも制服以外服が無くなどでホームレスみたいなものになっていた。
「そういえば、お嬢さん」
「え、あ、はい」
「こんな時間に友達無しでここで夕食てどうしたんだい？家出とか？」
「あー…家出とかではないんですけど…。うーん、話せば長くなります」
これは創作話立てるしかないか？親が亡くなったとか？いやいや、重すぎるし、お母さん達に申し訳なさすぎる。
「そうかぁ。大変だね。…見た事ない制服だね。近くの雷門中じゃないのかい？」
「雷門？いや、私の学校は…その、えーさくら第一中てとこで…」
「聞いたことないねぇ」
おばさんは探偵がよくやりそうな推理ポーズでうんうん何か悩んでいた。
「ほい」
「あ、ありがとうございます」
おばさんと会話してるうちにできたのか頼んだ蕎麦が来た。
「いただきます」
「どうぞ〜」
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山口さん！ - 3人の評価とお気に入りありがとうございます！ (2018年4月14日 17時) (
レス) id: a573f89806 (このIDを非表示/違反報告)
山口さん！ - 私の意向より、ゼウス戦終了後はアレスの天秤の世界観で続ける予定です。 (2018年4月13日 21時) (レス) id: 9fbb00b996 (このIDを非表示/違反報告)
山口さん！ - 更新遅めです！コメント欄にて連絡を致します。 (2018年4月13日 21時) (レス) id: 9fbb00b996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山口さん！ | 作成日時：2018年3月27日 10時
