poison-Ryosuke×Kei×Daiki-

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「ペア組んでよ。」


そう聞こえて振り返ると、慧が立っていて。


A「慧…」

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慧「言っとくけど…アイツはダンスなんて…やらないと思うけど。」


確かに…涼介はダンスもだるいとか言いそう。


A「…そうだよね。」


私が期待しても、するだけ無駄だ。

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だって、涼介は…私のことなんてもうなんとも思ってないんだもんね。


侑李「Aー！」


A「知念くん。」


裕翔「ちょ、知念、早いっ…」


後から少し息切れた裕翔くん。

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侑李「僕とペア組まない？」


裕翔「Aちゃん、俺と組んでよ。」


A「えっ？！…なんで？」


だって他の女だと面倒なんだもんって口を揃えて言う2人。

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ほんっと…涼介と仲が良いだけあるよね。


なんでもめんどーってさ。


A「えっと…それは無理かな…」


裕翔「やっぱりかぁー。」


侑李「まぁわかってたんだけどねー。」

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そう言って顔を見合わせて笑う2人。


侑李「因みに涼介はまだ学校にいると思う。」


A「えっ？！」


いるの？もうとっくに帰ったもんだと思ってた。

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侑李「じゃーどっかでサボってよー。」


裕翔「そーだなー。」


だるそうに校舎の方へ戻っていく2人。


…ほんとに参加しないんだ。

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慧「ねぇ、A。まだ山田のこと好きなの？」


慧が唐突にそんなこと聞くから、ドキッてなって。


A「ん…」


そんな簡単に、嫌いになれないんだよね。

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慧「丁度いいからハッキリさせよ。」


A「ハッキリ…？」


慧「俺と付き合ってよ。」


真剣な顔なんて見慣れないから戸惑う。

でも。

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A「…私…やっぱり慧とは付き合えない。」


いい人なのはわかるけど…私が好きなのは…


考えられるのは…ひとりだけだから。


涼介だけだから。

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慧「…そんなハッキリ言われると逆に燃える気するんだけど。」


A「えっ？！」


慧「まぁいいや。ペア組む奴がいないんなら声かけてよ。」

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