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A「なん…で…」
私が涼介と別れなきゃいけないの。
慧「あれー。ここまで天然?鈍い子初めてだなー。」
そう言ってケタケタと笑う。
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A「意味わからな…」
慧「Aが好きだよ。」
被せ気味に…慧が笑いもせず言うから…
いつもみたいに、ヘラヘラ笑って、テキトーな冗談を言ってくれるならまだしも…
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慧「とっくに気付いてると思ったんだけど?」
そこでようやく、また笑う。
A「気付いてなかった…」
慧「そっか。でも今、俺言ったからわかったよね。」
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A「知ってると思うけど…私は…」
慧「山田とデキてるんだもんね?」
A「だから…」
慧「諦めろって?悪いけど俺…そんな簡単な男じゃないから。」
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いつもの慧じゃない…
何を言っても…私の頭じゃ反論できない。
でも…
A「私は、涼介が好きだから…。慧とは付き合えない。ごめんなさい。」
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慧の手に握られる鍵を取ろうとすると手を動かして取られなくする。
慧「別にさ…アイツがちゃんとした奴なら俺も諦めたよ。」
A「え?」
慧「Aさ、知ってる?それとも気づかないふり?」
なんの話______
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慧「山田、モテるじゃん。」
A「…うん。」
それくらい…1年の時から…入学した時から思い知らされたこと。
A「それは承知の上で…」
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慧「え。じゃあAって浮気されても許せる人なんだ。」
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一瞬ね。別に疑ったわけじゃない。
だけど…頭の中が…黒か白かはわからないけど、一色で埋め尽くされた。
A「は…?何言って…」
慧「だって、ほら。」
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ちょうど斜め下の視聴覚室。
私が、初めて涼介と喋った場所。
あの時は、握手してください!ってやってきた女子を若干面倒くさそうに引き受けて。
A「涼介…」
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でも今は?
ねぇ、涼介。…それは浮気?
慣れた手つきで、私にするのと同じように手を回すの…順番通りに…?…きっとそのまま______
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ふわっと風で膨らむカーテン。
日光が差し込んでシルエットが浮かび上がるその先に。
重なる影。
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しゃろむ。(プロフ) - タイトル表記についてですが、×を使うとBL作品だと勘違いしてしまうので変更していただけると有り難いです…BLだと思って楽しみにタイトルをタップしたらノーマルだった時あまり気分の良いものではないので、よろしくお願いいたします (2019年9月30日 21時) (レス) id: 3203af1df4 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 山田くんにキュンキュンしっぱなしでした! (2016年1月4日 13時) (レス) id: cf9da137e2 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - このシリーズ大好きです!!続々編もみたいです!涼介サイドとかでお願いします。この作品で元気もらってます! (2016年1月3日 22時) (レス) id: 2dbcbac383 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃづけ - すごく面白かったです!きゅんとしました! ちなみに私もジャニヲタ (2015年12月30日 11時) (レス) id: c0b5c41e9f (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - マッキーさん» ありがとうございます!! ジャニヲタですね。笑 (2015年9月9日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作成日時:2015年7月25日 9時