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HRが終わると伸びをして涼介が鞄を肩にかけて教室を出て行く。


A「えっ、涼介、どこ行くの?」


涼介「…どこって…門作りに行くんだけど。」


A「…あっ…そっか。」























さっきの会話が聞かれて怒ってんのかと思った。


私の考えすぎか…


A「じゃあ…頑張って…」


涼介「なに?離れたくないって?」


左の口角が上がって、なんだか楽しそうに笑う。























A「何言ってんの…学校で…」


涼介「場所なんて関係なくね?」


A「そうだけど…」


いざ、知られてしまったら私は女子の敵になるに違いないし…























涼介「まーいーや。すぐ終わらせるから待ってろ。」


ぽんっと頭に乗った手。


誰にも見られてないかキョロキョロして、口元が緩む。


蘭「なーににやけてんの。」























A「蘭!」


蘭「俺様王子の毒にハマったのね。」


A「毒って…。」


でも確かにそうなのかもしれない。























A「蘭!私、部活行ってくるね!」


蘭「はーい。頑張って。」


A「うん!ハチマキ今日で完成するんだ♪」


涼介の分もあとちょっとで終わる予定だし。























裁縫道具と生地を持って部室に向かう。


そこにはもうほぼ完成の旗を描く大貴先輩。


A「先輩!お疲れ様です!」


大貴「おー。Aちゃん。」























A「ココ、いーですか?」


いつもは部長の先輩が座る席を指を指す。


大貴「いーよー。」


先輩の承諾を得て、席に着く。























うちのクラスカラーの赤色ハチマキ。


手縫いだと意外と面倒で、大変だった。


作業に集中しすぎてたのか、先輩がほっぺに冷たいジュースを当てるまで外が暗くなってたことに気がつかなくて。


A「も…ビックリしましたよ〜…。笑」


大貴「真剣な顔してるなーって。」























A「え?」


大貴「それさ、山田のでしょ?すっごい愛しそうな目で縫ってさ…」


A「……」


バレてた…どんな顔してたかな?私…



大貴「俺帰るから、頑張ってね。」





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しゃろむ。(プロフ) - タイトル表記についてですが、×を使うとBL作品だと勘違いしてしまうので変更していただけると有り難いです…BLだと思って楽しみにタイトルをタップしたらノーマルだった時あまり気分の良いものではないので、よろしくお願いいたします (2019年9月30日 21時) (レス) id: 3203af1df4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 山田くんにキュンキュンしっぱなしでした! (2016年1月4日 13時) (レス) id: cf9da137e2 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - このシリーズ大好きです!!続々編もみたいです!涼介サイドとかでお願いします。この作品で元気もらってます! (2016年1月3日 22時) (レス) id: 2dbcbac383 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃづけ - すごく面白かったです!きゅんとしました! ちなみに私もジャニヲタ (2015年12月30日 11時) (レス) id: c0b5c41e9f (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - マッキーさん» ありがとうございます!! ジャニヲタですね。笑 (2015年9月9日 9時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすみ | 作成日時:2015年7月25日 9時

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