銀食器少女の日常

姐さんのお願い ページ15

ポートマフィア、幹部執務室のひとつ。

「本当にAは愛いのう。」

この部屋は中也さんの執務室ではなく姐さんの部屋。
純和風で、マフィアとは思えない奥ゆかしい雰囲気の部屋です。

休日の日。
特にすることもなかったので、お誘いを受けていた姐さんのところに遊びにきたのです。

『姐さんはいつも綺麗で優しいから好きです』

現在、私は鏡の前で姐さんに髪を結ってもらっています。
姐さんは手先が器用で、手の込んだ髪型が出来上がっていきます。すごい！

「・・・嬉しいのう。私はAを本当の妹のように思っておるぞ」

『・・・！これからも、私は姐さんの妹でいたいです』

これからも姐さんの妹でいます。

いつも私を気にかけてくれる姐さん。

頼りになる、私のお姉ちゃんです。

「そうじゃA、今日は1日非番らしいのぅ。ひとつ私の頼みを聞いてくれぬか？」

『もちろんです！でも・・・姐さんの頼みとは何でしょうか？』

「それはのう・・・」






意外なお願いでした。


姐さんとのやりとりから1時間後
私は紅葉姐さんとともに外に出て、買い物をしたり横浜の街を散策している。

私の服装はいつもと違う。

艶やかな着物、

着物の上に着る羽織、

少し高い下駄、

・・・姐さんと色違いの着物を着ている。

着物は前に姐さんに着付けしてもらったのが初めてで、今回は2度目です。

色も綺麗だし、髪も結ってもらいましたし、姐さんとお揃いです。

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