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しばらくの沈黙を破ったのは国木田さんだった。
国「どうせ片思いなどこの世の心中してくれそうな女性とかなのであろう?」
太「それは違うよクニキーダ君。さて谷崎君、likeとloveの違いは?」
突然太宰さんは谷崎さんに質問を投げかけた。
谷「えっと、likeは友達やものに対してで、loveは恋愛感情としてですよね?」
太「そ。正解」
ナ「お兄様の好きはいつもちゃーんと感じてますわぁ」
谷「えっ!?ちょっとナオミ!?」
僕の目の前で兄妹がじゃれあっている。
当たり前の光景なのだけれど、僕は未だに慣れていない。
本当にこの兄妹likeなのかloveなのか分からないなぁ(汗)
太「・・・今のが不特定多数の女性と思い人との認識の違いだよ」
なるほど。
つまり、片思いをしている人には恋愛対象としての認識があるんだ
与「太宰にしちゃマトモじゃないか」
敦「どんな人、なんですか?」
太「そうだねぇ。藍色の髪が魅力的だ。前の職場の部下なのだけど、真面目で仕事熱心。ノルマはその日中に終わらせるし書類を溜めたりしない。おまけに知的な美人だ」
国「職務態度が貴様と真逆ではないか!」
太「強がりで表情の変化に乏しく周りに理解されにくい。だからこそ、慣れた時に見せる笑い顔やデレがとても可愛らしいのだよ。あと喫茶店巡りが好きだからね、うずまきの雰囲気とか好きそうだ」
太宰さんはニコニコと笑いながら彼女の話をする。
よっぽど魅力的な人なんだろうなぁ
敦「前の職場ってことは、もぅずっと会ってないんですか?」
太「いや、たまに街で会うよ。・・・はやくこっち側に連れてこないとな」
最後の方の言葉は声が小さくて聞こえなかったけれど、すごく真剣な顔をしていた。
美人で、強がりの、太宰さんの思い人
いつか会ってみたいな。
そんな会談からそう遠くない日数で、探偵社員たちが太宰の思い人と出会うことになるとは。この時点では誰も知らない。
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出雲(プロフ) - ありがとうございます!直ぐに訂正しますね!今後も頑張ります!! (2017年2月5日 21時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴(プロフ) - 25ページのナオミンのセリフの(名前)が名前になってましたよd(^-^)確認お願いします。中也さんストッパー係柊…w頑張れ作者様と柊ちゃん! (2017年2月5日 20時) (レス) id: 72f0cf2fb8 (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - コメントありがとうございます!あくまで紅葉の姐さんが思い立ったことです。夢主については今後の展開を楽しみにしていただけると嬉しいです! (2017年1月14日 23時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
澪標(プロフ) - えっ、嫁ぐの?それすっごく歓迎しますけど。 (2017年1月14日 21時) (レス) id: 4f3e33676a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - コメントありがとうございますー!勿体無いお言葉に涙がでそうです(><) 今後も銀食器娘をよろしくお願いします!! (2017年1月14日 8時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:出雲 | 作成日時:2016年12月31日 0時