検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:63,439 hit

データ29 ページ31

一方中原中也は・・・

マフィアの階段を駆け下りていた。





昨晩、彼の執務室のパソコンに探していた人工知能メルロが現れた。



そして、


『しばらくさよならです、私の大事な主』


意味深な言葉を吐いて消えてしまった。


それが四年前の記憶とひどく似ていた。




4年前・・・

あのミミックとの抗争が終わり、太宰・・・そしてAが行方不明になった。


同時にいなくなったわけではなく、太宰が行方不明になってから彼女が後を追うようにいなくなったのだ。


行方不明になる最後、情報を買いに彼女の元に向かったのは中也だった。




その時には相棒の太宰が突然マフィアを裏切り、その混乱と、幹部としての重圧で、中也はひどく荒れていた。



惚れていた彼女の前では強がり、傲慢とも取れるような態度や言動を放っていた。



『あなたは・・・私の大事な友人です中也さん。もしも貴方が望むなら・・・私は側にいますよ』


全ての仕事を終え情報を手渡すと、彼女は見透かしたようにそんな言葉を放った。



中「・・・ッ何言ってやがるッ!勝手なことぬかすんじゃねぇッ!」


『・・・失礼、軽率でした。資料はこれで全部です』


中「いや・・・悪ぃ」


『またいつか。しばらくさよならです・・・中也さん』


その時も意味深な発言をして、悲しげな笑顔を向けて、彼女は行方不明となった。





昨日のメルロの様子がおかしかった。

あの時のAと同じ・・・
とても寂しそうに笑っていたから。


中「クソッ、また・・・」




またいなくなる。



中也はそう感じ、焦ってAの元に向かう。

メルロのこともそうだし、やはり2人は似ているという事も気になる。


ようやくマフィア内の彼女の仕事部屋に訪れる。


ノックをしても、外から叫んでも返事をしない。



居ても立っても居られなくなり、ドアに手をかけると・・・


鍵が開いている。



中「何だよ・・・コレッ!?」



部屋には故意に落下させられたであろうパソコンと、彼女の手書きの置き手紙が散乱していた。




男「あの、中原幹部」

現状に驚いていると、黒服の男に声をかけられた。

数多いる部下の・・・しかも直属でない男の区別なんて普段はつけないが、

この男には見覚えがあった。

中「手前・・・黒蜥蜴の」

以前Aに危害を加えようとした黒蜥蜴の男だ。

男「気になることがありまして・・・」


この男の話を聞き、現状を踏まえると



ある場所へと向かった。

データ30→←データ28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (99 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
293人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中原中也
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ!有難うございます! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません!ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです! (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい!勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます!!こちら小説に載せさせていただいても良いですか??? (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー!画質とかあんま良くないかも知れません…! (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:出雲 | 作成日時:2017年11月3日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。