データ36 ページ38
私は落ち着きを取り戻した。
『でも、どうして・・・私?』
私はパソコンの中に閉じ込められていたはずなのに・・・
太「・・・久しぶりだねメルロ、いや、Aちゃん」
『・・・太宰さん!?そっか・・・だから私は』
太宰さんが携帯電話に触れたのだろう。
だから志賀直哉の異能が解けたんだ。
太「私が携帯電話に触れると、君と彼の2人分の異能を解くことになるからねぇ。そのまま君が消滅するかも知らなかったが、これしか方法はなかったのだよ」
申し訳なさそうに答えるけれど、むしろお礼を言いたいくらいだ。
『そう・・・でしたか』
太「まぁ、中也が「死んでも連れ戻す」ッて聞かなかったのが原因だけれどね」
中「俺のせいかよッ!?」
太「中也が怒って手加減しないからさ、彼・・・生きてるかな?」
太宰さんの視線の先・・・
志賀直哉・・・マフィアでの城ノ崎はその場で中也さんの異能を食らったのか、壁にめり込んで気絶していた。
『でも、どうして太宰さんがここに?』
太「Aちゃん、これはね・・・森さんが仕組んだことだったんだよ」
中也さんは、戻ってきたのメルロの様子を4年前のA失踪前と重ね、気になって私の執務室に来た。
執務室の鍵は空いていて、壊れたパソコンがあった。
何かあったのだと分かった中也さんに、黒服の人から「情報部の城ノ崎が、Aさんの部屋に鍵を使って入っていったのを見た」
と情報をもらった。
マフィアの部屋はすべて鍵付き。
しかし、合鍵は存在しない。
おそらく事前に作っておいたのだろうけれど、黒服の人から見れば不審でしかない。
それで中也さんは城ノ崎のことを探っていたらしい。
一方太宰さんは、探偵社に掛かってきた電話により今回の事件に巻き込まれた。
電話の相手は内務省異能特務課。
メルロの侵入や城ノ崎の謎のファイルという特務課のパソコンへのウイルスを感知して、その犯人を探偵社の名探偵に捜査してほしいという依頼だった。
名探偵、江戸川乱歩によりことの事情を知り、太宰さんは助けに来てくれたのだと。
そして、太宰さんと中也さんの話を聞いた森さんが、このホテルでの城ノ崎捕獲を提案したらしい。
というのが、今の現状となったようだ。
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青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ!有難うございます! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません!ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです! (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい!勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます!!こちら小説に載せさせていただいても良いですか??? (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー!画質とかあんま良くないかも知れません…! (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:出雲 | 作成日時:2017年11月3日 18時