16話 山口忠 名刺 ページ17
『日記はここで途切れています。読み終えると、日記からはらりと1枚のカードが落ちます。名刺のようですね。その名刺はどこか異質です。売買担当者リンメイという名前らしきものと携帯電話しか載っていません。』
日向「名刺…。これ裏にも何か書いて…ありますか?」
『日記と同じ手書きの筆跡で「TEL→納品先を玄関受け渡しから変更、あそこに直接搬入」と書いてあります。』
月島「日向ナイス。」
日向「え、そうなの?」
月島「これでこの家のどこかにもう一つ扉があることが分かった。」
日向「なるほど?」
月島「分かってないでしょ。」
日向「はぁ?分かってるし。」
月島「何か扉があるか探しながら探索しよう。」
山口「そうだね。」
次に僕たちは机を見ることにした。
『<図書館><目星-20>でどうぞ。』
【月島:1→成功】
『1クリ…。机の上はめちゃくちゃに散らかっていて意味不明な図形や、見たこともない言語がびっしり書いたメモの他に伏せられた写真たてを見つけます。その写真には、鐘有藍美と1人の男性が馬に乗って映っています。30歳前後、2人とも笑顔です。刻印された日付は1年以上前です。……そうですね。1クリなので…。その刻印された日付はさっき見つけた鐘有馬久留の日記の1ページ目よりも前です。』
山口「なるほどね…。別の部屋行こうか。もうここは見るものないよね?」
影山「なら次藍美さんの部屋行くか。」
『はい。では貴方たちが部屋から出ようとするとペン先から凄まじい悪意や混沌の渦が凝縮していくような感覚を本能的に感じ取ります。まるで体内の臓腑が何者かを掴まれているような得も言われぬ不快で本能的な恐怖。そこから靄が噴出し、おぼろげに揺れながら、皆さんの前に招かれざる客人が現れます。その存在は、ゆらゆらとした不定形、何かの力で阻害されているのか、姿をはっきり保っていません。霞のようです。ではみなさんSAN値チェックです。蛍以外は成功で1d3、失敗で1d10。蛍は成功で1、失敗で1d6お願いします。』
【山口:97→失敗 35/46】
【日向:23→成功 72/74】
【影山:35→成功 64/66】
【月島:71→失敗 44/49】
山口『やばいやばい!!』
影山『なんでSAN値低い2人が失敗すんだよ…。』
月島『仕方がないでしょ、運なんだから。』
『山口くんアイディアどうぞ。』
【山口:55→成功】
『1d10お願いします。』
【山口:3】
『肉体的なヒステリーあるいは感情の紛失。ですが…日向くん、精神分析どうぞ。』
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作者名:雪 | 作成日時:2021年1月24日 12時