最強シード=転校生!? (ページ33)

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第31話ページ33

イシド「では今まで分かったことを整理しよう」

エクスターの存在を知ってから一週間。豪炎寺さんと虎丸さんはフィフスの情報網を、私は城之院家の情報網を使い、それぞれ調べてきた。
それらの情報はきれいにまとめられ、仮想モニタに映されている。

虎丸「まずは廃校になった学校の共通点が3つあります。1つ目は、廃校になる2,3日前に転校生がいたこと。2つ目はサッカー部の痕跡が跡形も無く消えていたこと。3つ目はフィフスのデータに調べた痕跡が残っていたこと」

イシド「そしてエクスターについて。エクスターの目的は、おそらくサッカー自体を消すこと。それをフィフス内部の人間が利用し、革命派の学校のデータのみをエクスターに提供することで廃校へと追い込んでいるようだ。そしてエクスターには廃校なんて大掛かりなことが出来る人物、つまりどこかの財閥の関係者がいる可能性が高い」

A「そして今回のターゲットは戦国伊賀島中学校。明日、”葉名野明(ﾊﾅﾉｱｶﾘ)”という転校生が来るそうです」

と、今分かっている情報はこれくらい。
1週間でよくここまで調べたな、と我ながら感心してしまう。

虎丸「ここからどうやって進めましょうか？情報は集まっても廃校を防げなきゃ意味無いですよ」

確かに、虎丸さんの言うとおりだ。
ここからどうやって動くかが肝心になってくる。

イシド「……仕方がない、あまり確実ではないが策がある」

豪炎寺さんは難しそうな顔をしながら言葉を続ける。

イシド「その”葉名野明”を尾行する」