最強シード=転校生!? (ページ4)

今日:26 hit、昨日:5 hit、合計:3,848 hit

第2話ページ4

神童side
天馬「真マッハウィンド！キャプテン、シュートチェインです！」

神童「おう！フォルテシモ！」

失敗した、それは蹴った瞬間分かった。
ボールは明後日の方向に飛んで行った。

そこには通行者が…！

神童「危ない！」

咄嗟に声をかけるが、そのボールはその人に当たることはなかった。
それどころか、こっちに向かって蹴り返してきた。
さっきの何倍もの勢いで。
一体何が起きたんだ……？

その事実に唖然としながらも、その人物を見上げ声をかける。

神童「大丈夫だったか？…って、どこへ行くんだ！？」

その人はこちらに目もくれず、どこかへ行ってしまった。
その時、俺は気付いてしまった。

天馬「キャプテン、大丈夫でしたか！？誰かに当たりそうになってたけど…」

神童「…あぁ、大丈夫だ」

俺は動揺を隠せずにいた。
なぜなら、逆光でシルエットしか確認できなかったその人物がスカートを履いていることに気付いてしまったから。
つまり、蹴り返したのは、まぎれもなく女子だったのだ。