最強シード=転校生!? (ページ29)

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第27話ページ29

太陽「はじめまして、俺、雨宮太陽。よろしくね」

A「城之院Aです。よろしく、雨宮くん」

太陽「太陽、でいいよ。ね、Aってサッカーすごく上手なんだよね！イシドさんから聞いたよ」

サッカーの話題を振る太陽は目をキラキラと輝かせていてとても楽しそうだ。
ベッド横の棚を見てみるとサッカー雑誌にサッカーボールと、サッカー好きがよく伝わってくる部屋だった。

A「すごく上手いかどうかは…何とも言えないけど、サッカーは好きだよ。太陽もサッカーやるの？」

太陽「うん！小さいころから病気で、あんまり激しい運動はやるなって言われてるんだけどね」

A「えっ…」

太陽の明るい振舞いで忘れかけていたが、太陽は入院しているのだ。
自分の体のためとはいえ、大好きなものを制限されているというつらさに思わず言葉が詰まる。

太陽「そんな顔しないでよ。今はね、順調に回復してるみたいでこのままいけば退院できるみたいなんだ！そしたら僕も新雲学園でサッカーができる」

新雲学園と言えば優勝候補にも名が上がるほどのサッカー強豪校だ。
たしか今回のホーリーロード本選にも勝ち進んでいるはず。

太陽「Aは雷門中にいるんだよね？サッカー部なの？」

A「ううん、今のところ入るつもりはないかな。フィフスセクターっていう立場上、選手として活躍はできないし」

太陽「そっか…。そしたらさ、僕の願掛けに付き合ってくれない？」

A「願掛け…？」