最強シード=転校生!? (ページ20)

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第18話ページ20

角間「ホーリーロード第3回戦、雷門対木戸川清修。試合会場はウォーターワールドスタジアムだぁぁッ！！」

という実況の説明でもあったように、今回の試合会場は水の上。
皆、安全を確認するために何度か跳ねたりしているが、もちろんそれくらいじゃ沈まない。
それくらいじゃ、ね。

それぞれスタートメンバーが発表され、位置につくと、再び実況の声が響いた。

角間「さぁ、両チームがポジションにつきました！！ホーリーロード全国大会第3回戦は、去年の決勝と同じ『木戸川清修対雷門中』！去年は2-1で木戸川が勝っている。雷門、雪辱なるか！？」

両チーム、それぞれ特別な思いを持って試合に臨む中、試合開始のホイッスルが鳴り響いた。

雷門からのキックオフで試合開始。
最初は雷門が流れを掴んでいたが、木戸川の予想外の団結力に圧倒され、ボールを奪われてしまう。
そして、木戸川がゴール前にボールを持ち込んだ時、迫力のある音とともに、大量の水が飛びだしてきた。

そう、これこそがこのスタジアムの難関。

A「……ピッチダウン、だよ」

場所もタイミングも不規則なピッチダウン。
それは両チームの流れを悪くしたが、アフロディさん達木戸川清修は『ゴッドトライアングル』で、鬼道さん達雷門中は『フライングルートパス』で攻略した。
もっと苦戦すると思っていたのだけれど、さすがと言うべきなのかな。

ピッチダウンは攻略できたが、雷門にはまだ問題が残っている。
それは

総介「ギャロップバスター！！」

三国「フェンス・オブ・ガイア！！……ッうわぁぁ！」

先制点は木戸川だ。
『ＤＦが薄い』これが1つ目の問題。
しかし今一番の問題は…

錦「くッ……」

錦龍馬だ。

スタジアムの入り口をチラリと見てみると、全身白スーツのサングラスをかけた男性が立っていた。

A「この問題も、すぐに解決しそうだな」

木戸川清修がさらに追加点を入れたところで前半が終了した。
先ほど見かけたスーツの男性はどこかに行ったらしく、もうそこに姿は無かった。
その時、私は勝利を確信した。

A「豪炎寺さんも同じ考えみたいだ」

聖帝席を見てみると、もうそこに豪炎寺さんの姿は無かった。
私は席を立ち、出口に向かった。