最強シード=転校生!? (ページ18)

今日:28 hit、昨日:5 hit、合計:3,850 hit

第16話ページ18

階段を一気に駆け上がり、屋上のドアを壊れそうな勢いで開けた。
誰もいない事を確認すると、カバンからスマホを取り出す。
自宅の家の番号を押しスマホを耳元に当てると、2度のコール音のあとガチャリと音がした。

執事「はい、城之院でございます」

A「もしもし？私、Aです。聞きたい事があるんだけどいいかな？」

執事「聞きたい事、でございますか？」

A「うん。今からイタリアに手紙出したら今日中に届く？」

執事「もちろんでございます。城之院財閥の力を駆使すれば、本日の正午には届くかと」

予想以上に速い対応に驚いてしまう。
もしかしてうちの財閥って結構すごい？

A「じゃあさ、ホーリーロード第3回戦の日時と場所が書いてある紙をイタリアにいる染岡竜吾さんに送っておいてくれる？もちろん、送り主がバレないようにして」

執事「かしこまりました。この命に代えてでも届けてみせます」

電話の向こうで執事が早急に郵便を出すよう指示しているのが聞こえる。
うーん、命に代えなくてもいいんだけど…。まあ到着は早ければ早いほど助かるから嬉しいんだけどね。

A「ありがとう、じゃあよろしくね」

これでよし、と。
電話を切り顔を上げる。
3回戦に関しては、私にできることはここまでかな。

A「錦龍馬がどう化けるか、試合が楽しみだな」

屋上からサッカーグラウンドを見下ろした。