：メラグラーナ！（ HiB無所 ）

◎キスは涙の味（r）後編 ページ19

『那須〜、泣き止んでよ』

那須「だって、無理矢理…こんなつもりじゃなかったのに」

『大丈夫、男の子との付き合い長いから分かるよ。止められなくなっちゃうんだもんね、』


あれからかれこれ1時間那須はごめんなさいって謝って涙を流し続けてる


那須「じゃあ今までにもこういう事あったって事ですか！」


泣いてたと思うと次には怒り出すから難しい子だ…


『いや、流石にこんな事する子はいなかったけど、』

那須「…こんな事」

『あ、ごめん』

那須「うー、ごめんなさい…」

『…私も、初めてのキスの時泣いちゃったな』

那須「…Aちゃんも無理矢理したんですか」

『なわけないでしょ！』

『両想いなのに結ばれることは無いから…かな、』

那須「え？」

『アイドルだからね！隠れて付き合う事だってできるけど、私には無理。正直に生きたいから、』

那須「…」

『だから、那須が色々振り切ってまた1歩踏み出すための後押しになるならさっきのキスは後悔する事ないよ』

那須「……はい、」

『私も久しぶりにきゅんとできたし！枯れてた乙女心が生き返った〜って感じ(笑)』

那須「…Aちゃん、もう1回だけ、いいですか？」

『ん、いいよ』


そう言うと、那須は私の頬に手を添えて真っ直ぐ見つめてくる

おでこをコツンとくっつけて、頬に添えてた手を後頭部に回してくりは


那須「Aちゃん、我儘言ってもいいですか？」

『ふふ、なに？』

那須「雄登、好きって、言って欲しいです…」

『……雄登、大好き。愛してるよ、』


そう言うとくっつけていたおでこを離して驚いた表情をするから、私から首に腕を回して唇を奪った


『……はい！もう終わり！もう普通に今までのジュニアの仲間って関係だからね！』

那須「…はい、ありがとうございました」

『あ〜、お腹すいた！那須、焼肉食べたい！』

那須「何だろ、この断れない雰囲気……」


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