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T「…他にも、人間がいるのか？」
A「はは、おもろwそりゃ居るわ。ここ田舎やけど一応村やで？おとんもおかんも、村のみんなも、長老でもそんな話し方せーへん。自分、こっからでたことないん？だから知らんだけやろ。」
T「わたしが…しらないだけ…」
A「あー、そんな悲しい顔せんでもええやん、わかった、あんたお姉ちゃんと一緒やな！お姉ちゃんも体弱いからおうちからあんま出られへんし、あんたお姉ちゃんより体弱いんやな！
外を知らんのはあんたが悪いんちゃうねんから…そや、あたしがお友達なったげる！外のことも色々教えたげるし！」
T「とも…だち…」
A「そう、友達！どう？」
T「友達がいたことは無い…必要ないと言われてきた…それも、わたしが知らないだけで間違っているのか？」
A「えー、友達はおったほうがええで！それにそんなん言われてどうこうすることちゃうと思うで？あんたはどうなん？あたしと友達なりたい？」
T「…なりたい。わたしに、世界のことを教えてくれ。」
Aはぱっと輝くような笑顔で頷いて、はめ殺しの格子越しに手を伸ばした。
戸惑う私の手をとって、ぐっと握って、言った。
A「はい、これで友達！」
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作者名：らむ倉 | 作成日時：2020年8月10日 0時
