I wanna dye you (ページ28)

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おれの決心ページ28

あの日。

勝手に人生を変えられたとへそを曲げた日。

半強制的に、おれのくだらない人生の話をさせられた日。

2人で水を組みに行った。重たい桶をフラフラと持って。
それから、野菜を洗って、干し魚を焼いて、囲炉裏を囲んで2人で作った食事を2人で食べた。

もっと暖かい家だった。快適で、泥もつかない。水を組みに行く必要も、料理をする必要もない生活だった。

だけど、土の上に座って食べた質素な食事は、これまでのどんな食事より暖かく、美味かった。

毎日を過ごした。なんてことない会話が楽しかった。知らないことはなんでも教えてくれた。ちょっと不思議なお前のお喋りも、本当は最初の少しで分かっているけど最後まで聞くのが楽しかった。

自分が特別だと思わされて生きてきたのに、自分よりも特別で大切な人ができた。

村の人が怖くて、愛想笑いをしていると残念そうな顔をする。もっと心を開かないと行けないと思いつつ、何も言わないお前に甘えていた。だけどいつか、そうも思っていた。