46話 ページ47
観客席でスターレスの人たちのショーを見ていると、周囲から歓声が湧き上がる。ステージにいる皆も、観客に応えるように纏まりを見せてくる。
特に晶さんの歌は隣にいる吉野さんを、上手く引っ張ってくれている。息がピッタリで安定したステージは、見ていてすごく楽しい。
気がつけば辺りはすっかり暗くなり、それぞれが帰り支度をしている。私と早希さんはバスで皆を待つことにした。
「それじゃあ、私はこれで失礼します。誘ってくれてありがとうございました。銀星にもありがとうって伝えておいて貰えませんか？」
「もちろんです。秋山さん、帰り道お気をつけて」
「美輝さん達も気をつけて」
秋山さんを見送って、早希さんとバスに乗り込む。昼間の熱気がまだ残っていて、蒸し暑かった。
「早希さん、皆さんが戻ってくる前に、軽く換気をしましょうか」
「そうですね。今は風も出てきて幾らか涼しいですから」
窓を一つ一つ開けていると、入口の方が少し騒がしくなった。最後の窓を開けて早希さんと一緒に、入口にいる皆の所に顔を出した。
「皆さんお疲れ様です」
「お、なんだ先に戻ってたのか。お疲れさん」
早希さんが声をかけると、ソテツさんが返事をした。私も二人に続いて声をかけ、皆をバスの中へと誘導した。
それぞれ明日のスケジュールを確認したり、騒いだり、ステージの後とは思えない。いつもとは違う環境のステージでも、疲労を感じさせない姿に感嘆する。
次々とバスに乗り込む背中を目で追いかけながら、最後に乗ろうとした銀星さんを呼び止める。
「銀星さん。秋山さんから今日はありがとうって言う伝言を預かってます」
「あいつ、ステージ楽しんでくれてたか？」
「はい、私が見た限りでは楽しんでたと思います」
「そっか。ならいいんだ。わざわざありがとう」
銀星さんはそう言って微笑んでから、バスに乗り込んだ。私も彼の後を追い、空いていた吉野さんの隣に座るとバスが動き出す。
数分バスに揺られていると、時々トン、トンと吉野さんの頭が肩に当たる。
「吉野さん、お疲れのようですし眠いのなら肩ぐらい貸しま」
吉野さんが寝息を立てて私の肩に頭を乗せてきたために、最後まで言い切ることは出来なかった。髪の毛が首に当たって少しくすぐったかった。
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月詠乃朱(プロフ) - 朝桐さん» いつもありがとうございます。朝桐さんもお気をつけて！ (2022年12月24日 11時) (
レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 続編楽しみにしてます！年末年始、今年は特に寒いのでお体にお気をつけて！ (2022年12月23日 22時) (レス) @page50 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠乃朱(プロフ) - 朝桐さん» 秋山さんのストーリーも楽しんで貰えて何よりです。次回の更新、楽しみにしていてくださると嬉しいです( *´꒳`*) (2022年10月19日 23時) (レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - あ、秋山さーん？！？！？！ (2022年10月19日 23時) (レス) @page45 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠乃朱(プロフ) - アルジュマさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださると嬉しいです(*^^*)キャストネームの方もありがとうございます。意味とかも調べながら検討したいと思います！ (2022年8月21日 22時) (レス) id: 3679865769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠乃朱 | 作成日時：2021年7月31日 14時
